猫と暮らす
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猫って飼い主さんに「遠慮する」ことがあるの? 3つのシーンで検証!
遠慮をする気持ち、猫にもある?
そう疑問に思ったことはありませんか?
今回は、飼い主さんに対して「遠慮がち」に見える3つのシーンと行動について検証。帝京科学大学助教で動物看護師の小野寺温先生が、それぞれ解説します!
①私の体調が悪いときは、いつもよりおとなしい。これは遠慮?
「ふだんは、机の上の物を落としたりして、かまってアピールをするアントニオ。でも、私の体調が悪いときは、そばにじっと座って、私の体に片方の足をのせるなど、アピールが控えめに。
アントニオなりに、気を遣ってくれているんだなと感じます」
【先生の見解】遠慮ではないかも…
おとなしくしているのは、いつもより警戒心をもって様子を見ているからでしょう。
②イラッとして噛むとき、かなり手加減している。これは遠慮?
「あびは、私が触りすぎるとイライラするようで、噛み付こうとします。でも、かなり手加減してくれて、緩〜く噛みます。噛むというより、カプッとくわえている感じ。
痛くないように気を遣ってくれているようで、やさしいなと感じます」
【先生の見解】遠慮ではないかも…
もしくは、過去に一度強く噛んで、飼い主さんの反応にビックリしたのかも?
③私が忙しくしていると、暇になるチャンスを待っている。これは遠慮?
「私が夕食の支度で忙しくしていると、私の視界に入る位置に座って、微動だにせず熱視線を送ってくる騎士。
かまってほしいはずなのに、待ってくれている様子にキュンキュン♪ つい料理の手を止めて、ギューっとハグします」
【先生の見解】ある意味、遠慮ですね!
控えな行動をする意味で、遠慮といえるのかも。
【まとめ】猫は人のような遠慮はしない!
しかしそれは、人のように『相手の気持ちを考えて』ではなく、『緊張や不安があるため警戒して』するケースが多いように思います。つまり、自分の身を守っているのですね。
できるだけ、猫が『遠慮』しないで過ごせるようにしてあげたいですね!」(小野寺)
(監修:帝京科学大学助教、動物看護師 小野寺温先生)
イラスト/simico
文/Honoka
人の上をわざわざ"踏み越えて行く"ときの猫の心理とは?
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