猫と暮らす
UP DATE
「これが苦手ニャ!」猫のストレス・ランキングTOP5
実はストレスいっぱい? 猫が感じる苦手の理由
もともとすぐれた五感を駆使して、狩りをして生きていた猫。視覚、聴覚、嗅覚、触覚といった五感が人間よりもすぐれています。そのため、人間との生活は刺激が多く、時にはストレスを感じることも。
また、実は記憶力の良い猫は、一度嫌な経験をしたら、それをずっと覚えています。例えば、キャリーバッグ。うちの愛猫は、キャリーバッグに入ると苦手な乗り物に乗せられる、病院に連れて行かれる…というのをしっかり覚えているため、見ただけで逃げ出します。
キャリーバッグの存在自体がストレスになるのかな…と、今では必要な時以外は目の届かないところに隠しています。
猫と暮らすうえで、どんなものをストレスに感じるのか、飼い主さんは知っておきたいもの。そこで、猫のストレスの原因5つをランキング形式でご紹介しましょう。
ストレスの原因 第5位:来客
見慣れない人が、知らない声やニオイと共に自分の縄張りに入ってくる…猫にとって、それは恐怖以外の何ものでもありません。
さらに大きな声を出されたり、触られたりしたら、もうトラウマ…。ストレスを感じさせないために、ゲストにはあらかじめ「猫のことはなるべく無視して」とお願いしましょう。
ストレスの原因 第4位:シャンプー
猫の被毛は、人の髪と比べ細く、キューティクル(うろこのような層)が開いているので、水分を吸収しやすく、束状になって乾きにくい特徴を持っています。
もともと猫の祖先は、雨のほとんど降らないサバンナ地域に生息していたので、体がぬれることにストレスを感じるのでしょう。
汚れが目立って、どうしてもシャンプーをしなければいけない時は、ぬらさずにきれにできるシャンプータオルを活用しましょう。
ストレスの原因 第3位:爪切り
ストレスの原因 第2位:動物病院
狭いキャリーケースに押し込められ、いろいろな音やニオイ、振動がする車や電車に乗せられ、着いたと思ったら知らない人=獣医師に触られまくって、時には痛いチックン(=注射)をされることも。
中でも一番苦手なのが、動物病院の独特なニオイなのだとか。人間の10倍も敏感な嗅覚を持つ猫は、いろいろな動物のニオイと消毒液のニオイが入り交じった動物病院は刺激が強過ぎるのでしょう。
おやつをあげながら動物病院へ向かうようにすると、嫌な記憶が良い記憶に書き換えられるかもしれません。
ストレスの原因 第1位:家電製品
猫は人間よりずっと広い音域の音を聞き取ることができます。つまり、掃除機など家電製品が出す人間は聞こえない音も、猫には聞こえているわけです。
さらに、掃除機は大きな音を出しながら移動するわけですから、猫にとって「敵に襲われる」という恐怖心を感じるでしょう。
そのため、掃除機に代表される家電製品が猫は苦手なのです。掃除機をかけたり、家電製品を稼働させる時は、猫を別室に移動させてあげると安心ですね。
※この特集は、「ねこのきもち」2017年10月号でご紹介した特集をWEB用に再編集したものです。
参考/「ねこのきもち」2017年10月号『猫のストレスランキング25』(監修:鵜飼 佳実先生(聖母坂どうぶつ病院獣医師))
撮影/佐藤正之
イラスト/竹脇麻衣
文/ヤマモト トモミ
UP DATE