猫と暮らす
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猫のフードにまつわる3つの疑問。獣医師のアドバイスをもとに解説!
愛猫がいつまでも健康でいられるためにも、フード選びはとっても大切。
また、療法食の与え方を間違って効果が弱まってしまっても困りますよね。ここでは、フードに関する素朴な疑問や療法食に関することなど、3つの疑問について解説します。
キャットフードの魚味と肉味、両方与えたほうがいい?
キャットフードには、マグロやサーモンなどの魚味と、チキンやビーフなどの肉味がありますよね。しかし、両方必要ということはありません。
パッケージに「総合栄養食」と表記されていれば、どちらの味でも猫に必要な栄養が摂取できます。そのため、どちらか一方でも大丈夫。味については猫の好みに合わせて選んであげるといいでしょう。
ちなみに、海外では猫に魚を与える習慣がないので、魚味のフードはほとんど販売されていないそうですよ。
腎不全の治療中の場合、療法食とほかのフードを混ぜてもいい?
腎不全の猫には、タンパク質やリンの含有量を控えつつも必要な栄養を得られ、腎臓に負担がかからないような療法食を与えます。この食事療法の効果は大きいといわれていますが、ほかのフードと混ぜると腎臓への負担が増してしまい、十分な効果が得られません。
猫にしっかり食べてほしい、食いつきをよくしたいなどの理由でほかのフードを混ぜたいときは、獣医師に相談して、猫の好みに合う療法食を見つけるのもいいでしょう。
5才の猫にシニア向けのフードを与えても問題ない?
猫も年とともに筋力や代謝が落ちるので、必要なカロリーが減ったり、消化吸収能力が衰えたりします。
そのため、シニア向けフードは成猫向けのフードに比べると、カロリーが低く消化吸収されやすくできています。
総合栄養食であれば5才の猫が食べても問題はないでしょうが、物足りないと感じているかもしれません。シニア向けのフードに切り替えるタイミングの目安は、7~8才頃とされているので、猫の年齢に合ったフードを与えるほうがいいでしょう。
心配なことやわからないことがあるときは、かかりつけの獣医師に相談したり、「ねこのきもち」を参考にしたりしてみてくださいね。
イラスト/松林今日子、西イズミ
文/ishikawa_A
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