猫と暮らす
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その気遣い…NG!? 「猫のため」と思って与える食べ物で注意なものは?
積極的に人の食べ物を与えている人は、約4割にも!
①マグロ
(三重県 Mさん 愛猫・まろちゃん<メス・2才>)
「毎年、まろの誕生日には、おめでとうの気持ちを込めて、レンジでチンしたマグロのお刺身を半切れくらいプレゼントしています。しかし、まろはそれほど好きではないようで、与えてもあまり食べないこともあります」
先生のジャッジは……「○」
ただし、細菌などのことも考えて、生で与える際は必ず『刺身用』をチョイスして」(高崎)
②イカ
(佐賀県 Hさん 愛猫・乱ちゃん<メス・15才>)
「乱はイカが大好き。元気がないときは、何も食べてないよりはいいかと、ゆでたイカを手でちぎって、10切れ程度与えています。与える際は、内蔵や皮はすべて取り、柔らかい胴の部分だけにしています」
先生のジャッジは……「×」
生のイカや貝類は、猫に絶対に与えないで!
その毒素を猫が口にすると、耳などの皮膚が薄いところにかゆみが生じることも。少量でも、猫に生のイカは与えないで!
③小松菜
(東京都 Yさん 愛猫・バロンくん<オス・3才>)
「便秘体質の猫には、小松菜がいいと知人に聞いたので、バロンにもゆでた小松菜の葉を与えました。バロンも気に入ったようで、多いと2、3株くらい食べることも。
実際、バロンの様子を見ていると、便通もよくなったような気がします」
先生のジャッジは……「△」
小松菜はアク(シュウ酸)が強い食材なので、与えすぎると尿結石になるリスクも。泌尿器の病気の猫には与えないでください」(高崎)
④レーズン
(千葉県 Y・Sさん 愛猫・あいちゃん<メス・当時4才>)
「『あいにも、いろんな味を楽しんでもらいたい』と、レーズンを購入したときは、3分の1くらいの量を、週に2、3回与えています。今のところ、あいに異変は見られません。干したものが好きなようで、干し柿や干しいもを与えたことも」
先生のジャッジは……「×」
「レーズンの原料・ぶどうには、猫に有害な成分が含まれています。レーズンは干されている分、その成分が凝縮されており、ごく少量与えるのも危険なので、中止して。
干し柿と干しいもに関しては、少量ならOKです」(高崎)
⑤ささみ
(東京都 Yさん 愛猫・バロンくん<オス・3才>)
「バロンの食欲が落ちたときはいつも、大好きな半レアのささみを1本与えています。ささみを見ると、さっきまでの食欲不振が嘘だったかのように、ものの数本で完食! 食後も元気そうにしています」
先生のジャッジは……「△」
そして、習慣的に与え続けると、バロンくんは『フードを食べないでいると、ささみがもらえる』と覚えてしまい、フードを食べなくなる可能性があるので、与える回数も減らしましょう。
また、食欲が落ちたときは、ささみを与える前に、その原因を探ることが大切です」(高崎)
⑥焼きいも
(山口県 Iさん 愛猫・ロロくん<オス・3才/ペルシャ(チンチラ)>
「年に1、2回、私が焼きいもを食べるときに、ロロにも与えています。皮をむいて、3cm角くらいの量を差し出すと、『待ってました!』と言わんばかりに喜んで食べます。
ついには私が食べていると、催促するようになりました」
先生のジャッジは……「○」
ただし、猫がヤケドをしてしまわないよう、冷ましてから与えるように注意して。また、与えすぎは肥満の原因になるので要注意」(高崎)
上記の食べ物で「△」「×」のものを愛猫に与えている飼い主さんは、与え方を見直したり、あげるのをやめるようにしましょう。
(監修:高円寺アニマルクリニック院長 高崎一哉先生)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
文/Honoka
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