人だと女性に多い貧血。ふらついたり、顔色が悪くなったり症状がわかりやすいですが、そもそも猫にも貧血ってあるの?
貧血にまつわる飼い主さんの素朴な疑問にお答えします!
猫も貧血を起こすの?
人と同様に貧血になります!
血液中に含まれる赤血球の数や濃度が減少し、酸素を全身に充分に送ることができなくなると、猫も貧血に。人には「貧血体質」がありますが、猫は病気によって引き起こされることが多いようです。
貧血で猫もバタッと倒れたりする?
初期は目立った症状は出にくいよう
人の貧血といえば立ちくらみを起こしたり卒倒したりする「脳貧血」のイメージが。猫は、急性の場合は失神もありますが、まれなこと。初期は目立った症状は見られないことのほうが多いようです。
貧血で猫も顔面蒼白になったりする?
見た目に出るケースもあります
赤血球が減少すると、猫も顔や体の一部に変化が起こります。どの猫でもわかりやすいのは口の中。また、猫の毛柄によっては、鼻、肉球、耳の内側などに色の変化が見られることも。健康な状態ではピンクなのが、青白くなります。ただし、ほとんど見た目に変化が現れないことも。
猫も貧血を食生活で改善できる?
栄養不足が原因の貧血は改善できます
適切な食事を摂っていない猫の場合、鉄分やたんぱく質、葉酸やビタミンB12が不足して、栄養欠乏性の貧血を起こすことが。その場合は、主食を総合栄養食にすることで改善します。
猫の貧血は、症状が人の貧血よりも目立ちにくく、病気と関連していることも多いようです。であれば、貧血のサインに気付かずに放っておくと病気が進行してしまう可能性も! 小さな貧血のサインを見落とさないようにしたいですね。
参考/「ねこのきもち」2019年2月号「ねこの貧血」(モノカ動物病院 小林清佳先生)
文/マリアンヌ
写真/Gettyimages
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