1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 健康・病気
  4. 健康管理・健康診断
  5. 猫の「いいウンチ」ってどんな状態? 要注意や危険なものとは…

猫と暮らす

UP DATE

猫の「いいウンチ」ってどんな状態? 要注意や危険なものとは…

毎日愛猫のお世話をする中で、何気なく見ているのウンチ。猫のウンチや排泄の様子から、たくさんの健康情報がわかるんです。

今回は、飼い主さんなら知っておきたい「猫のウンチの基礎知識」について、くわしく解説!

要注意なウンチ、危険なウンチについても見ていきます。

①猫は1日1〜2回ほどウンチをする。1回30秒〜1分ほどかかるのが一般的

猫のウンチ
参考/「ねこのきもち」2018年5月号
一般的には、1日1回もウンチをしない場合、便秘の可能性があります。また、トイレで踏ん張るのは30秒〜1分程度までで、それ以上長いと下痢や便秘の可能性も!

ただし、回数や時間は個体差があるので、飼い主さんはいつもの回数・時間を把握しておくことが大切です。

ちなみに、健康的なウンチの1回の量は、人の親指1〜2本分くらいが理想です。

②いいウンチは排泄したてのとき、表面にツヤがあり、トイレ砂がつくはず

トイレをするブリティッシュショートヘア
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
いいウンチは、適度に水分を含んでいるため表面にツヤがあり、まわりにトイレ砂がつきます。

軽く力を加えると変形するウンチの硬さなら、問題ありません。しかし、割れないほどカチカチだったり、形が崩れてウンチの形をしていなかったりすると要注意!

下記でくわしく見ていきます↓↓

【要注意ウンチ①】トイレ砂がつかないカチカチ!

表面がカチカチ、または短くてコロコロとしているのは、便秘気味〜便秘の傾向に。飲水量が足りず、脱水している可能性もあります。

【要注意ウンチ②】ツヤどころではない、ドロドロ&ベタベタ

形が崩れている軟便や、水っぽい便は下痢。フードの影響で一時的になることもありますが、続く場合は腸の炎症や寄生虫がいることもあります。

③猫のウンチの色は、フードの色と似ているのが望ましい

猫のウンチ
参考/「ねこのきもち」2018年5月号
ウンチは、食べ物から体に必要な栄養分を吸収し、不要物として排出されたものです。そのため、色は食べているフードと同じ茶色か、少し濃いくらいが理想的!

ウエットフードの場合は、こげ茶色になることもあります。

【要注意ウンチ①】黒い

黒くてドロッとした便は「タール便」や「メレナ」といって、胃や十二指腸など上部消化器官で出血している可能性があります。

【要注意ウンチ②】白っぽい

白っぽいウンチは「脂肪便」と呼ばれるもので、脂肪がうまく分解できずにウンチの中に出ている状態です。肝臓や胆のう、膵臓の病気の疑いも。

④ウンチの中に混じっていいのは、毛くらい

トイレをするサバトラ
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
毛づくろいで飲み込んだ毛がウンチに少し混じるくらいは、問題ありません。しかし、それ以外に白くて動くものや、異物などが混じっている場合は注意が必要です。

見慣れないものが混じっていないか、都度チェックするようにしましょう。

【要注意ウンチ】透明のゼリー状のものがのっている

ウンチの中に透明のゼリー状のものがのっていたり、混じっている場合は、腸の粘膜がはがれている可能性が大です。消化管の異常が疑われます。

【危険なウンチ①】寄生虫が混じっている

ウンチに米粒状のものや、短いひも状のものが混じっているのは、腸内に寄生虫がいる証拠! 動物病院で受診し、駆虫薬で治療をしてもらいましょう。

【危険なウンチ②】血が混じっている

ウンチに鮮血が混じっている場合は、大腸(または肛門付近)の出血がウンチに付着したと考えられます。出血多量なら緊急を要するので、至急受診を!

【危険なウンチ③】異物が混じっている

輪ゴムなど誤食したものが混じっていたら、猫の状態をよく観察してください。元気がなくて食欲がなかったり、吐く様子があったらすぐに受診を!

⑤いいウンチのためには、毎日たっぷりの水分、適度な遊び、年に1回のワクチン接種が必要

トイレをするマンチカン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
愛猫のいいウンチのために、飼い主さんができることは次のようなことがあります。

たっぷりの水分を与えて、いい硬さに

適度にやわらかくてツヤのある「いいウンチ」のためには、水分が必要。いつでもたっぷりの水が飲めるよう、水飲みボウルの設置場所を増やしてみましょう。

あまり水を飲まない猫には、ウエットフードを与えるなどの工夫をするといいですね◎

適度な運動で、腸の動きをサポート

猫のウンチ
いいウンチのためには、腸内環境を整えることが大切です。

運動不足や肥満は腸の動きを鈍らせるので、毎日遊んであげたり、上下運動ができるように猫タワーを置いたりして、適度な運動を心がけましょう。

冷えを感じない環境で、免疫力をキープ

猫のウンチ
猫は寒さが苦手なので、体が冷えるとストレスから免疫力が下がり、腸内環境が悪化することに。

冷えを感じないよう猫ベッドに毛布を入れたり、暖かい部屋に居場所をつくるなどの工夫をしてみましょう。

ワクチン接種をして、感染症を予防

感染症にかかると胃腸炎を起こし、下痢や血便の原因に。

症状が重い「猫汎白血球減少症」などの感染症にかかるリスクを減らすためにも、定期的なワクチン接種で予防をすることが大切です。

【重要】いいウンチは健康につながる!

トイレをする猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ウンチには、猫の消化管の健康状態が早い段階で反映されます。ウンチチェックが病気の早期発見につながることもあるのです。

そのため、愛猫の健康のバロメーターとして、ウンチからの情報を見逃さないように心がけましょう。


参考/「ねこのきもち」2018年5月号『2号連続「健康チェック企画」後編 自宅でできるチェック 楽しくお勉強 ウンチ オシッコドリルやってみよう!』
(監修:東京都北区にある王子ペットクリニック院長 重本仁先生)
※一部の写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
文/雨宮カイ
CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る