季節の変わり目の時期は、1週間で10℃以上の気温差が出ることもある、寒暖差が激しい時期とも言えます。人は洋服で暖かさの調節ができますが、猫にはそれができないので、飼い主さんの迅速な対策が重要になります。
今回はすぐにできる春の寒暖差対策をご紹介します!
大きな気温差で体調を崩す猫も
イラスト/キムラみのる
猫は寒さに弱い生き物です。冬は暖房でぬくぬくと過ごせますが、意外と盲点なのが3月から4月にかけての気候。1週間の寒暖差が激しいため、寒い日には思いのほか部屋が冷えて、寒さからストレスを感じる猫も多いでしょう。
このような寒暖差の激しい春は特に猫カゼと突発性膀胱炎に要注意。急に冷え込む日でも、猫が温かく過ごせる工夫をしましょう。
1.猫トイレへのルートが冷えないようにする
撮影/中川文作
床が極端に冷たいと、猫がトイレに行くのを嫌がり、排泄を我慢してしまう猫も。タイルカーペットなどで足元が冷えない工夫をしましょう。
2.猫が春仕様と冬仕様の寝床を選べるようにする
撮影/中川文作
猫は寝ている時間が長いため、とくに寝床は大切。暖かくなったからといって、すぐに春仕様の猫ベッドに替えず、冬仕様の猫ベッドもしばらくは出しておきましょう。そのときの気温でより快適なほうを猫が選べるようになります。
3.日当たりのいい場所で日光浴できるようにする
撮影/中川文作
猫は自然な暖かさを感じられる日光浴が好きです。日光が入る窓際にマットを敷いたり、猫ベッドを置いてくつろぎスペースを作り、日中はお昼寝できるようにして。
4.天気予報をチェックしてまめに室温を調整する
撮影/中川文作
猫が快適に感じる室温は22~24℃くらいです。天気が悪く、室温がそれより大きく下回る日は、暖房をつけて調節しましょう。冷え込む時間帯にタイマー設定をしておいても○。
猫は人のように服を着ることで体温をコントロールできません。飼い主さんが気温などをこまめに確認して猫が寒さを感じにくい環境を維持してあげるようにしましょう。
参考/「ねこのきもち」2018年3月号『春ストレスに気を付けて』(監修:獣医師、獣医行動診療科認定医。ペット行動カウンセラー 藤井仁美先生)
文/浪坂 一
イラスト/キムラみのる
撮影/中川文作
※この記事で使用している画像は2018年3月号『春ストレスに気を付けて』に掲載されているものです。