猫と暮らす
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どんな意味なの? 猫の「ふしぎ・ざんねん行動」を徹底解明♪
ふだん愛猫を近くで見ていて、ふしぎな行動をしていることってありませんか?
この記事では、飼い主さんたちから「ねこのきもち」に寄せられた愛猫のふしぎな行動の理由に迫ります。
哺乳動物学者・今泉忠明先生の解説を元に、くわしく見ていきましょう!
Q1.私の肩にだけのってくるのはなぜ?
飼い主さんのことが好きなのでしょうが、何より飼い主さんの肩ののり心地のよさが抜群なのでしょう。
ちなみに、ノラ猫は丸太や大木など安定しやすい木に好んでのります。飼い猫の場合は、人の肩以外にもソファの背もたれや冷蔵庫の上などを好むことが多いようです。
Q2.飛び越えられるはずなのに、わざわざ私を踏んづけていくのはどうして?
その名残で、飼い主さんを飛び越えるのも、遠回りするのも「体力を消耗する」と本能で感じて、距離が短くて楽な踏んづける道を選んだのでしょう。
飼い主さんに意地悪をしているわけではないのです。
Q3.ゴハンの横で砂をかけるマネをします…。ゴハンが気に入らないの?
毎日ゴハンにありつけるのに取っておこうとするのは、よほどゴハンを気に入っているのでしょうね。
Q4.うつ伏せになって寝る「ごめん寝」をしているとき、苦しくないの?
顔をうずめて一見苦しそうにも見えますが、「ごめん寝」をするときは、毛の密度が比較的低い足に頭を置いています。
毛のすき間からしっかりと呼吸ができているはずなので、安心してくださいね。
Q5.姉妹なのに茶トラ、ミケと柄が違います。父親が違うの?
また、同じ父親でも、その父猫にさまざまな毛柄の遺伝子が含まれていると、毛柄が異なることも。
つまり、父親が一緒でも違っても、姉妹で毛柄が異なることはあり得るのです。
Q6.お気に入りのぬいぐるみをくわえながら鳴くのはなぜ?
本来、単独行動をする猫が獲物を分け与えるのは、自分の子かちょっとどんくさい仲間にだけです。
そのため、飼い主さんをそのどちらかと思っているのかも…!? もしくは、遊び気分で「遊ぼう♪」と誘っているのでしょう。
Q7.柱の陰から、片目だけで覗いていることがあるのですが……
一方、両目で見る場合は、右目と左目に映る対象物のズレを脳が計算し、対象物までの距離を測っていると考えられます。
猫に両目でじーっと見つめられているときは、「狙われている」可能性があるかも…(笑)
Q8.触ろうとすると、噛んだり猫キック……。これはどういうつもり?
ちなみに外猫の本気のケンカでは、キックは相手をひるませる役割もあります。勝って、そのエリアのボスを目指すのです。
飼い主さんが目撃! 愛猫の「ざんねんな行動」に迫る
①隠れているつもりが隠れ切れていない→「猫は"頭隠して尻隠さず"タイプだから」
体の一部がどこかに触れていれば、すべて隠せていると勘違いしているようです」(今泉)
②猫ドアによくしっぽが挟まっている→「もはや挟まれるのを楽しんでいるのでは?」
③ジャンプしても下半身がついてこない→「気持ちが先走ってしまうのかも」
まさか後ろ足がこんなについてきてないなんて思っていないかも」(今泉)
④舌をしまい忘れていることが多々ある→「気がゆるんでいる証拠」
⑤私の姿を見ると足をカカカッと動かす→「かまってくれるとわかり動かしてしまうのでは」
(監修:哺乳動物学者、「ねこの博物館」館長 今泉忠明先生)
※一部の写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
イラスト/こんのゆか
文/雨宮カイ
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