猫と暮らす
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おでこから独特な香りが…! 猫のニオイにまつわる4つの疑問に迫る
「ねこのきもち」に寄せられた飼い主さんからのアンケートにも、疑問の声が寄せられました。
今回はそのなかから、猫のニオイにまつわる4つの疑問について、哺乳動物学者・今泉忠明先生の見解を元に解説します!
Q1.ニオイで猫の状態がわかるの?
唾液や分泌物、排泄物など猫の体から出るものが、愛猫の健康状態を知る手がかりになることもあります。
いつもと違うニオイがする場合は、病気の可能性も。早めに受診して、ニオイの変化について獣医師に伝えましょう。
変化に気づけるよう、愛猫の「ふだんのニオイ」を知っておくことが健康チェックにつながります。
猫のニオイからわかる病気の例は……
→胃腸の病気や、歯周病など
■被毛のニオイ
→歯周病など(唾液に細菌が発生し、毛づくろいでその唾液が付いた被毛からツンと鼻につくようなニオイがすることがあります)
■おしりのニオイ
→腸の病気や、肛門線炎など
■耳
→外耳炎や、耳ダニなど
Q2.前足と後ろ足でニオイが違うのはなぜ?
前足は、人や物をちょいちょい触ったりトイレ砂をかいたりと、人の手のような使い方をするので、さまざまなニオイが付きます。
一方、後ろ足は基本的に床やカーペットの上を歩くだけなので、付くニオイの種類も少なめです。
Q3.猫のおでこから独特のニオイを感じる…なぜ?
猫は、猫同士で感じられる「フェロモン」を発しています。おでこなどの顔まわりは、このフェロモンが出る「臭腺」が集まっている部位に。
飼い主さんは、独特のニオイを感じ取っているのかも!
Q4.同じフードを与えても、猫によってニオイが違う…なぜ?
猫のニオイの違いは、フェロモンの違い。臭腺から出るフェロモンは、猫にとって名刺のようなもので、猫同士が個体を識別するためにそれぞれ異なります。
この微妙なニオイの違いを嗅ぎ分けるとは、飼い主さんは猫それぞれのニオイをかなりしっかりチェックできていますね!
(監修:臭気判定士 石川英一先生)
文/sorami
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