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即実践! 猫の夏バテ対策。暑さを乗り切る食事の与え方
食事は行動を起こすためのエネルギー源。しかし、夏が本格化して暑くなってくるとなんとなく食べる量が減ってしまう……。そんな、いわゆる「夏バテ」は、人だけでなく猫にも起きることです。
今回は愛猫が夏バテにならないための「食事」の与え方をご紹介します。
夏になるとこんな不調が出てきます!
消化不良
長く続く暑さで、胃腸の動きが鈍くなります。そのため、フードを上手く消化できず、嘔吐や下痢につながることがあります。
食欲不振
連日の暑さでバテると、ふだんより食べる量が減ってくることも。長引くと体力がなくなり、さらに夏バテが悪化することもあります。消化不良や食欲不振のほかにも免疫力の低下や、排泄の乱れなどが起きます。
こんなNGな食事の与え方、してない?
- 体力をつけさせようと食事量を増やす
- 水分を摂らせようとウェットフードだけを与える
- すべての水飲みボウルに氷を入れる
愛猫の夏バテを防ぐおすすめの食事対策はコレ!
①いろいろな温度の水を用意する → 猫好みの温度を探れます
水の温度にこだわる猫は意外と多いよう。常温の水や氷を入れた水をいくつか置いて、猫がよく飲む温度を探してみましょう。暑いと雑菌が繁殖しやすくなるので、こまめに取り替えるのも忘れないで。
②水飲み場を増やす → “省エネ”して水が飲めます
水を飲むのが億劫になっても、近くに水飲み場があれば足が向きやすくなります。猫のお気に入りの居場所の近くや、よく通る場所に置いて、飲水量アップを狙いましょう!
③ウエットフードとドライフードを使い分ける → ”省エネ”して水が飲めます
ドライフードは製造過程で素材を細かくしているので消化しやすいものが多い、ウエットフードは水分が摂れるなど、それぞれにメリットが。体調の変化に合わせてフードの種類を使い分けて。
④水飲みボウルは飲み口が広いものにする → ヒゲを濡らさず快適に飲めます
ヒゲは大切な感覚器官なので、水を飲むときに濡れるのを嫌がる猫も。飲み口が広いボウルだと濡れにくくなるので、積極的に水を飲むようになるかも。
⑤フードはゆっくり食べさせる → 猫の体に負担をかけず、スムーズに消化!
一気食いする猫には、消化しやすいよう1日のフード量は変えずに、小分けにして与えましょう。また、早食いを防止するフードボウルやおもちゃを使ってみてもいいでしょう。
暑さに負けないカラダづくりのポイントは?
- 食事量は増やさず消化しやすい工夫をして!
- 飲水量が低下しないようにして!
体力の消耗を最小限におさえようと、夏場の猫は活動量が低下します。ですから「暑いから特別栄養をつけなきゃ!」というのは猫には該当しません。それよりも、ふだんの量をきちんと消化させることを意識して。暑さで水を飲むのも面倒になる猫もいるので、水を飲ませる工夫も必要です。くわしい対策方法をご紹介します。
食事は活力の源なので、暑い中でも愛猫にはできるだけしっかり食べてほしいもの。今回紹介した夏バテ対策はすぐにでもできるものばかりなので、本格的な夏が始まる前に実行できるように準備しておけるといいですね。
参考/「ねこのきもち」2017年7月号『暑さに強いカラダ作り 今からでも間に合う夏バテ対策』(監修:マスナガ動物病院院長 増永 朗先生)
文/浪坂一
撮影/中川文作
※この記事で使用している画像は2017年7月号『暑さに強いカラダ作り 今からでも間に合う夏バテ対策』に掲載されているものです。
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