猫と暮らす
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愛猫は大丈夫? 猫の「分離不安」に見られる7つの症状
「分離不安」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。自分の愛猫が分離不安ではないか、気になっている飼い主さんもいるかもしれません。
猫の分離不安とは具体的にどのような症状なのか、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
猫も分離不安になる 原因は……

分離不安という言葉は、犬に使われることが多い言葉でした。
猫はもともと、好きな時間に外へ出て、好きな時間に帰り、好きな時間にご飯をもらう。自立心が強く、群れを嫌い孤独を好む。家に帰ってこないこともしばしば。
しかし、そんな光景は失われつつあります。猫ブームも手伝って、猫の飼育頭数はうなぎのぼり。それによって、猫と飼い主さんとの関わり方も変わってきました。
室内で安全に飼育され、一生外を知らない猫。飼い主さんが母猫のようにかわいがり、狩りの本能を満たすために遊んであげて手厚くお世話をしてあげる。
室内犬と同じように育った猫たちは、分離不安症という状態になっていることがあるのです。
猫の分離不安 7つの症状をチェック

分離不安とは、飼い主さんがいないことで気持ちが不安定になり、それによって問題行動を起こすことです。
主な症状としては……
【1】鳴き続けてつきまとい、飼い主さんのトイレ、お風呂などいろんなところについてまわる。
【2】トイレでないところで粗相する。
【3】家具などにマーキングする。
【4】執拗に体をグルーミングする。それに伴う脱毛を起こす。
【5】食欲がない、元気がない。
【6】下痢、嘔吐をする。
【7】物を壊すなどの破壊行動をする。
などが見られます。
愛猫が分離不安にならないための予防

愛猫が分離不安にならないための予防として、以下のことを心がけてみてください。
- 日頃から愛猫と距離を持つように接し、離れる時間を作ったり、留守番の練習をさせる。
- 愛猫の要求のままに抱っこをしたりせず、主導権を飼い主さんが持ち、おりこうに待っていられたときに褒めてスキンシップをとってあげるなど工夫する。
- 愛猫が鳴くのをやめたときに、褒めて抱っこしてあげる。
- 粗相やスプレーは気を引くためにやる場合が多いので、見つけても冷静に対応する。
- 遊びの時間を増やして、ストレスを解消させる。
分離不安の予防がうまくいかない場合は……

どうしても分離不安の予防がうまくいかないときには、抗不安薬やサプリメントなど使えることもあります。かかりつけの獣医師に相談してみましょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/Honoka
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