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愛情のつもりが…飼い主さんが愛猫にやりがちな「コミュハラ」4つ

愛猫のためを思って、スキンシップやコミュニケーションを大切にしている飼い主さんは多いでしょう。

しかし、飼い主さんのその行動、もしかしたら愛猫へのコミュハラ(コミュニケーション・ハラスメント)になっているかも…!?

ハラスメントとは…

キャットタワーに座る猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ハラスメントとは、「嫌がらせ」「身体的・精神的苦痛を与えること」などの意味で用いられます。この記事では、飼い主さんがつい愛猫にやりがちなコミュハラ4つについて見ていきます!

コミュハラ①:無理に抱っこをする、膝にのせる、なでまわす

気づかないうちにやっている猫へのコミュハラ
イラスト/山村真代

ふだんは喜ぶことでも、猫が望んでいないときは逆効果に!

猫とのコミュニケーションは、猫の気分に合わせてタイミングを選ぶことが大切です。猫もスキンシップを望んでいるときであれば、まったく問題はありません。

しかし、猫が望んでいないときに無理に抱っこなどをしようとすると、猫は「嫌だ」と強く感じるので控えましょう。

また、猫の気分はコロコロ変わるものです。初めは喜んでいても、途中で「もう嫌だ」と変わってしまうことも…。

コミュハラ②:無理にしっぽを触る 、肉球をモミモミする 、お腹に顔をうずめる

肉球を舐める猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

多くの猫が触られるのを好まない部位です!

しっぽ、肉球、お腹などは、敏感だったり急所だったりと、ほとんどの猫が触られるのを好まない部位です。

たとえ猫が逃げたり怒ったりしなかったとしても、飼い主さんが触ったあと、急に爪をといだり、横腹をちょっとなめたりしたら、触られたことでストレスを感じたということです。

無理に触り続けていると、猫から近付いてこなくなる可能性もあります。

→顔周りなど猫が喜ぶ部位からスタートしてみて

まんまるお目めの猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
しっぽや肉球などは、唐突に触るのはNGです。猫がいつでも逃げられる余裕を与えつつ、顔周りなど猫が喜ぶ部位から触り、自然な流れで触ってみましょう。

猫の様子をよく見ることも忘れずに!

コミュハラ③:目をジッと見る

気づかないうちにやっている猫へのコミュハラ
イラスト/山村真代

敵意と受け取り、猫が緊張感を覚えることも!

猫同士のコミュニケーションにおいて、相手の目をジッと見ることは敵意を表します。そのため、人に目をジッと見られると、猫は緊張感を覚えることも…。

もしも猫と目が合ったら、ゆっくりと瞬きをするように心掛けましょう。猫に対して、「敵意はないよ」という合図になります。

咄嗟に瞬きをするのが難しいなら、ニッコリと目を細めるのもいいでしょう◎

コミュハラ④:眠っている猫を触る

眠るアメリカンショートヘア
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

安心できず、隠れて眠るようになる可能性も!

触ったときに猫がゴロゴロとのどを鳴らしたり、うっとりとした表情をするのなら問題ありません。しかし、目を覚まして迷惑そうにしたり、その場を立ち去ったりするなら控えましょう。

猫にとって「安心できる場所」だったはずのその場所が、たびたび睡眠を妨げられるうちに「安心できない場所」になり、飼い主さんから隠れて眠るようになるかも…。

猫へハラスメントを続けているとどうなる?

舌を出すキジトラ
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
→猫の信頼を少しずつ失います。

猫に嫌な思いをさせた分だけ、猫の信頼を失うと考えてください。

もとの信頼度が高ければ急激な変化は見られないでしょうが、少しのことでもずっと続けていると、愛猫のほうから徐々に距離をとるようになる可能性があります。

猫から近付いてきたのに、触ると逃げるのはなぜ?

気持ちよさそうに眠るブリティッシュショートヘア
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
→ほかの理由で近付いてきたのかも。

猫から近付いてきた理由は「触ってほしい」に限らず、「遊んでほしい」「食べものが欲しい」の場合もあります。

また、逃げたのではなく、猫は飼い主さんをおもちゃなどがある場所へ先導しようとした可能性も。猫の気分をよく見極めましょう。

見逃したくない! 猫の"嫌だ"サイン

遠くを見つめるラガマフィン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の気持ちは、体の様子に表れます。たとえば、「目(瞳孔)が開く」「耳が後ろを向く」「しっぽの先がパタパタ動く」などの様子は、猫が「嫌だ!」と思っているサインです。

これらに気付いたら、すぐにスキンシップを切り上げましょう。猫が「我慢できなくなって逃げる」「暴れる」「噛む」など、はっきりした拒否行動をとる前にやめるのがポイント。


飼い主さんは愛猫にコミュハラをしていないかどうか、スキンシップやコミュニケーションの方法をいま一度見直してみてくださいね。

参考/「ねこのきもち」2019年4月号『飼い主さんがよかれと思っていても それ、猫ハラスメントです』
(監修:帝京科学大学助教、動物看護師 小野寺温先生)
※一部の写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
イラスト/山村真代
文/雨宮カイ
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