猫が甘噛みをする理由には、本能が大きく関係しています。そのため、猫の習性や考え方を理解することは、甘噛みをやめさせるポイントのひとつといえるでしょう。
この記事では、猫が甘噛みをする理由をシーン別にご紹介します。甘噛みをやめさせる方法も解説するので、参考にしてみてくださいね!
猫が甘噛みをする理由
猫が甘噛みをする理由は、そのときの状況によって異なります。まずは、シーン別にその理由を見てみましょう!
遊んでいるときの甘噛みは……
猫がおもちゃを追いかけたり、じゃれたりして遊んでいるときの気分は、狩りをしているときの感覚に似ています。そのため、遊びに夢中になるうちに狩猟本能が刺激されて、飼い主さんの手を噛んでしまうことがあるようです。
スキンシップ中の甘噛みは……
スキンシップ中に子猫が甘噛みをするのは、愛情表現でもあります。猫の世界でも、甘えたいときや遊んでほしいときに、猫同士で甘噛みをする姿を見かけますよね。飼い主さんに対しても、同じような気持ちをもっているということがいえるでしょう。
一方、愛情表現だけでなく、飼い主さんのスキンシップに不満があって甘噛みをすることもあります。たとえば、なでる力が強い、触っている時間が長い、飼い主さんが触れたところが猫にとって苦手な箇所だった……などの理由が考えられます。
その場合は、スキンシップをやめて猫をそっとしておきましょう。
お手入れ中の甘噛みは……
爪切りや耳掃除などのお手入れ中に、甘噛みをするのは、「もうやめて!」のサイン。猫は動きを制止されることを嫌う動物なので、お手入れの際は、猫の負担にならないような工夫も必要です。
たとえば、爪切りは1日1本ずつ行う、歯磨きは2人で行うなど、1回のお手入れの時間を短くするのもよいでしょう。
甘噛みをやめさせる方法
甘噛みをやめさせるのは、飼い主さんが猫の習性や考え方を理解することが大切です。そのうえで、対策を考えていきましょう。
遊ぶ回数を増やす
猫は長い時間遊ぶことよりも、遊びの回数を増やした方が満足しやすいようです。そのため、1日に数回10分程度遊んであげると、狩猟本能を満たすことができ、甘噛みも減ってくるでしょう。
無視をする・その場から離れる
猫が甘噛みをした際、思わず叱ってしまう飼い主さんもいるかもしれませんが、それは逆効果です。叱られたことで本能が刺激され、さらに攻撃的になる猫もいるので、甘噛みをされたら無視をするようにしましょう。
それでも、興奮しているときはその場を離れ、「甘噛みをしたら、飼い主さんが遊んでくれなくなる」と学習させてください。
大声を出す
猫同士でじゃれ合って甘噛みをするときは、噛む力が強いと相手の猫に叫び声をあげられ、威嚇されることがあります。甘噛みをされたら、大きな声で「痛い!」と声をあげるのも有効といえるでしょう。
猫の本能を理解して甘噛みをやめさせよう
猫の甘噛みをすぐにやめさせるのは難しいかもしれませんが、クセになると飼い主さんや周りの人に怪我をさせてしまう心配も。猫が甘噛みする気持ちに寄り添い、上手にコントロールしたいですね。
甘噛みに関するより詳しい情報を知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください♪
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『猫が甘噛みするのには理由がある?甘噛みの意味やしつけ方を知ろう』(監修:いぬのきもち相談室獣医師)
文/しばたまみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。