日常生活で猫がとる何気ないポーズ「座る」。犬のオスワリのように座っていたり、床に足を伸ばして座っていたりと、猫はさまざまな体勢で座っています。
実は、そんな猫の「座る」ポーズからは、猫の気持ちを読み取ることができるのです……!
猫の「正座」は期待の表れ!?
上の写真のように、猫が前足をたてて上体を起こして座ることを「正座」と呼びます。一部の猫好きさんの間では、「お嬢様座り」とも呼ばれているのだとか。
この座り方は「何かいいことがあるかも」と、期待して待っているときに見られるといいます。
しかし、前足をはって背筋を伸ばしているので、猫にとってはやや疲れるポーズなのだそうです。
正座+前足ふわり
正座の体勢に加えて、もし片方の前足がふわっと上げているようなら、それはちょっとした緊張状態。正座の体勢よりも、逃げたり猫パンチを出したりと、アクションを起こしやすいポーズをとりつつ、相手の出方を見ているのです。
正座+しっぽ巻き
正座をしながら足にしっぽをくるりと巻き付けているときも、やや緊張感が高めだといわれています。しっぽの位置を体に巻き付けて確認することで、踏まれたりしないようにしているのだとか。
正座+首傾げ
やや上を見て首をかしげながら正座をしているときは、視線の先に猫にとって気になるものがあるのかも。首の角度を変えることで気になるものをじっくりと観察し、それが何かを確かめようとしているのでしょう。
猫の「横座り」は楽だから!?
片方の体の側面を床につけて、足を投げ出してころーんと転がっている「横座り」。
この状態のとき、猫の足やしっぽ、胴体からは力が抜けています。周囲を見渡しながら休めるので、猫にとっては一番楽な姿勢なのだそうです。
猫科にはよく見られる休憩のポーズで、ライオンやチーターなどもこのポーズをとるのだとか。
猫の「スフィンクス座り」は「正座」と似ている!?
「スフィンクス座り」は、「ライオンさん」ともよばれる座り方で、正座のときと似たような気持ちの表れだといわれています。
ただ、正座よりは楽な姿勢で、「何かいいことや、おもしろいことが起こるのでは?」と休みながら何かを待っているときに見られる座り方なのだとか。また、両前足が前に投げ出されているので、気になることがあったらすぐに動ける体勢でもあります。
何気ない「座る」というしぐさからでも、猫のさまざまな気持ちや生態が見えてきます。それを把握しておけば、猫とより親密なコミュニケーションをとることもできるでしょう。
愛猫がどんな座り方をしているのか、ぜひ注目してみてくださいね!
参考/「ねこのきもち」2019年4月号『どうしてするの?どんな気持ち?We Love ニャンポーズ』(監修:哺乳動物学者 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。