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猫が見せる「退屈サイン」。単調な生活は健康へのリスクも…?

猫がゆっくりくつろいでいるような姿を見ると、安心する飼い主さんも多いでしょう。でも、じつは愛猫が退屈を感じているサインかもしれないことを、見極めてあげる必要があります。

あまりに単調で刺激の少ない生活は、猫の健康を害することもあるのだそう。今回、ねこのきもち獣医師相談室の先生がくわしく解説します。

猫が退屈に感じているときのサイン

見つめるメインクーン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
家の中の猫は安全で安心して過ごせる反面、刺激が少なく退屈を感じていることもあるようです。ふだんの何気ないしぐさが退屈のサインかもしれません。

例としては、以下のような行動やしぐさが見られるでしょう。

①飼い主さんにアピールする

退屈を感じると、甘えん坊や遊び好きの猫は、飼い主さんに「遊んで! 構って!」とアピールしてきます。

たとえば……

鳴き続ける

「遊んでほしい」「撫でてほしい」と、甘えて飼い主さんの顔を見ながら鳴きます。

飼い主さんが気づかないと反応してくれるまで鳴き続けたり、後を追って鳴き続けることもあります。

スリスリする

見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
飼い主さんが用事で忙しく動いていたり、寝ていたりすると、スリスリしながら甘えて「構って! 構って!」とアピールします。

邪魔をする

飼い主さんがパソコンに向かっていると、キーボードの上に乗ってきたり、本を読んでるときに邪魔をしてくることがあります。

これは、「遊んででほしい!」「構ってほしい!」アピールです。

②床などに伏せている

くつろぐ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
床の上や机の上などに乗り、低い姿勢で周りを見回していることがあります。

これは退屈を感じながらも、「楽しいことはないかな?」と周りに気を配っているようです。気になる音や何か動きがあると、即座に反応します。

③しっぽを大きく振る

伏せていたり、行儀よく座っていても、しっぽだけを大きく振っていることがあります。退屈で刺激がなく、イライラし始めていることが多いようです。

④同じ場所をウロウロする

歩く猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
退屈が続くと猫はジッとしていられず、同じ場所をウロウロするような行動をする場合もあります。ウロウロしながら鳴き続けることも。


ウトウトしていたり寝ている姿も、一見退屈しているように見えますが、ウトウトした段階で退屈な気持ちは薄れて、リラックスしていると思われます。そのときは構わずに、そのまま休ませてあげましょう。

猫が退屈を感じてしまう瞬間

くつろぐ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
基本的に、猫は環境の変化を好まない動物。ただ、刺激が少なすぎる単調なリズムの生活だけでは、エネルギーが発散できずに退屈を感じることがあるようです。

退屈すぎる生活は、猫の健康を害することも!?

眠そうな猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫が退屈しすぎてしまうと、それがストレスになって、飼い主さんにとって困った行動を起こすことがあります。

たとえば……

  • いろいろな場所におしっこをする
  • 望ましくない場所で爪とぎをする
  • 飼い主さんに噛みついたり、引っかいたりと攻撃的な行動をとる



などのような行動が見られることも。

また、過剰に毛づくろいしたり、食べすぎたり、異物を噛んで誤飲したりして、健康を害する恐れもあります。

猫が退屈しないように、飼い主さんが日頃からできることは?

見つめるスコティッシュフォールド
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
寝てばかりいるように見える猫ですが、じつは体を動かすのも大好き。野生では、さまざまな獲物を追いかけて捕まえていました。

猫の本能を満たすために、家の中でも上下運動と狩りに似た遊びができる環境を作ってあげましょう。

家の中で上下運動ができる環境づくりを

自由に上下運動ができるように、棚やタンスを開放してあげたり、キャットタワーを利用するといいでしょう。

猫の狩猟本能を満たす遊びを

狩りをしたいという欲求を満足させるには、じゃらしおもちゃなどで飼い主さんが愛猫と一緒に遊んであげましょう。

猫の獲物であるネズミ、小鳥、虫などの動きを真似して、飼い主さんがおもちゃを上手に動かしてあげてください。

猫が好きなときに自由に遊べるおもちゃの用意を

猫が遊びたいときに自由に遊ばせるためには、蹴りぐるみや噛んでもいいおもちゃを用意するといいでしょう。

飼い主さんとのスキンシップの時間を♪

あくびをするブリティッシュショートヘア
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
飼い主さんとのスキンシップも退屈の解消になります。猫が構ってほしいとアピールしてきたら、ブラッシングやマッサージをしてあげたり、撫でてあげたり、抱っこをしてリラックスさせてあげましょう。


(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/Honoka
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