猫と暮らす
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愛猫のおしりを守ってあげて! 猫が痔になる原因と対策を解説
人が痔になると、痛みを感じたり不快な感じがしたり、つらい思いをしますよね。
今回は、猫の痔にまつわるアレコレを、ねこのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみることに。痔の原因と対策についても紹介します。
猫も痔になることがあるの?

ーー猫も痔になることがあるのでしょうか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「猫も痔になります。人間の場合よりも原因は比較的シンプルで、便秘でなる場合と下痢でなる場合とがあります。
ただ単に便が硬かったり、大きかったりしてもなることがありますね」
猫の痔の症状とは?

ーー痔になった猫には、どのような症状が見られますか? やっぱり、痛いんでしょうか?
獣医師:
「まず、便秘が原因で痔ができる場合には便秘の症状が、下痢が原因の場合には下痢の症状が見られます。それに加えて、痛みを伴ったときは鳴き声をあげたり、切れていたら出血したり便に血がついたりします。
おしりの違和感から、舐めたりこすったりというような行動も見られますね」
ーー猫も痔ができると気になってしまうものなんですね。
注意が必要な猫の痔とは?

ーー気をつけたほうがいい痔は、どんな感じなのでしょうか?
獣医師:
「痔の症状が長く続いたり、繰り返してしまう場合は注意が必要です。また、その部分に熱をもったり、化膿しているときも注意が必要になるでしょう」
猫が痔にならないようにできる対策は?

ーー痔になってしまうとかわいそうですよね。愛猫が痔にならないように、飼い主さんがふだんからできることはなんでしょうか?
獣医師:
「便秘が原因で痔ができてしまう場合は、まず便秘の改善をしましょう。
対策としては、水分を多くとれるように工夫したり、フードを水分の多いウェットに変える、ウェットを食べない猫にはおやつを水分の多いものにしてみるとよいかもしれません。
また、トイレを我慢して便秘になってしまう猫もいます。猫はきれい好きなので、ふだんからトイレの環境を整えてあげてください」

ーー下痢が原因で痔になってしまう場合の対策はどうでしょうか?
獣医師:
「下痢が原因で痔ができてしまう場合も、まずは下痢の改善をしましょう。下痢の原因はさまざまですので、病院へ行って下痢の原因を特定してもらうといいでしょう」
ーー基本的に便秘や下痢が原因で痔ができてしまうため、それを防いであげる工夫をすることが大切なんですね。
獣医師:
「そうですね。あと、便秘や下痢をしていなくても、便が硬かったり大きかったりすると、肛門が切れて痔になってしまうことがあります。この場合は、フードを変えてみるというのもいいかもしれません」

人もそうですが、痔になってしまうと猫も痛みを感じているようです。症状が進行してしまう前に、動物病院で診てもらうのがいいでしょう。
飼い主さんは、日頃から愛猫のおしりをチェックしてあげてくださいね!
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/Honoka
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