ケージは周りが囲まれた狭い空間なので、本来、猫が好む場所です。猫が慣れてくれさえすれば、くつろげる快適な居場所にもなり得ます。ケージがあるとどんなイイコトがあるのか、猫の習性やリスク回避の観点から6つのメリットをご紹介します。
猫がくつろげる
野生時代に猫は穴ぐらをすみかとしていたため、その名残で囲まれた場所を好む傾向があります。周りを囲まれた狭い空間になっているケージの中は、猫が本能的に安心してくつろげる場所ともいえるのです。
脱走を防げる
ケージは猫の行動を制限することができるので、脱走を防ぐことができます。荷物の搬入や掃除などで玄関や窓を開放するときは、猫をケージの中に入れておくと、外へ脱走する心配がいりません。
同居猫とのケンカを回避できる
ケージの中と外で空間がわけられるので、猫どうしの仲が悪い場合はケンカを回避することができます。万が一 ケンカに発展した場合でも、居場所を仕切ることで猫たちをクールダウンさせられます。
またそれぞれのケージの中で食事をさせたり、1匹が食事中は他の猫をケージの中で待たせたりすることで、猫の食事管理にも役立つでしょう。
イタズラや誤食を防げる
猫は好奇心が旺盛な生き物なので、なんでも触ったり口にしたりしてしまいがち。飼い主さんがそばにいられないときにケージの中に入れておけば、危ないものに近付く心配がいらず、イタズラや誤食が防げるでしょう。
猫タワーの代わりに!
ケージには、縦方向の空間を活かして2段や3段になっているものがあります。段があるタイプのケージを置けば、上下運動を促すことができるので猫タワーの代わりに。ケージの中で過ごすことで自然に運動ができるので、ストレスを発散する効果も期待できるでしょう。
災害時の避難場所になる
ケージは頑丈な構造をしているため、地震などで倒れてくる家具や落ちてくるものから猫を守ってくれ、災害時の避難場所として有効です。日頃から猫が自らケージに入る習慣をつけておけば、緊急時に逃げ込むシェルターにもなってくれるでしょう。
狭い空間に猫を閉じ込めるとかわいそうと思われがちですが、猫は囲まれた狭い空間に好んで入っているのかもしれません。猫にとって安心できるスペースがあることで、いろいろなリスクを軽減することもできます。ケージは猫にとって”あると嬉しいアイテム”といえるのではないでしょうか。
参考/「ねこのきもち」2018年10月号『今からでも愛猫の"マイルーム"に ケージで叶うしあわせ猫生活』(監修:聖母坂どうぶつ病院獣医師 鵜飼佳実先生)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。