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猫も人も幸せになれる社会を目指すために『ねことわたしスぺイクリニック』開院

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年々減っているとはいえ、まだまだ行われている猫の殺処分。そんな不幸な猫たちを減らすために猫の保護活動はもちろん、猫の不妊手術を専門に行う動物病院である「スペイクリニック」を開業したNPO法人「KATZOC(カゾック)」の活動についてご紹介します。

※記事内容はすべて、2019年6月10日現在のものです。

猫の不妊手術専門の動物病院を開業

2019年2月22日、兵庫県神戸市に「ねことわたしスペイクリニック」が開院しました。

「スペイクリニック」とは、あまり聞き慣れない響きですが、猫の不妊手術を専門に行う動物病院のこと。日本では飼い主のいない猫が毎年万単位で殺処分になっており、不幸な猫がこれ以上増えないよう、ノラ猫に不妊手術を施す必要があるのです。

とはいえ、それを専門に行うスペイクリニックはあまり多くないのが現実。

「ねことわたしスペイクリニック」を立ち上げたのは、NPO法人「KATZOC」代表の山田亜美香さん。もともと行っていた保護猫活動のために寄付や持ち出し以外の方法を模索していたとき、保護猫活動で知り合った獣医さんから提案されたのだとか。

「開院したばかりで目標にはまだ達していませんが、依頼は少しずつ増えています」と山田さん。

兵庫県や大阪府などの近隣エリアはもちろん、遠方からも相談があるのだそうです。また、そのノウハウを買われて、出張不妊手術をお願いされることも。5月に出向いた高知県での一斉手術には、自治体としては初めて県も協力してくれ、その規模は徐々に拡大しているそうです。

画像/2019年8月号「猫のために何ができるのだろうか」
画像/2019年8月号「猫のために何ができるのだろうか」

「ねことわたしスペイクリニック」の外観。ロゴである可愛い猫のイラストは道の向かい側からでもよく見えます。

画像/2019年8月号「猫のために何ができるのだろうか」

猫の不妊手術は今のところ月に約60匹ずつ行っていますが、目標はひと月300匹なのだとか。

繋がりを大切にさまざまな活動を展開

現在37歳の山田さんは、保護活動を担っている人の中では「若手」と呼ばれる存在。保護猫の預かりボランティアや保護猫カフェスタッフなど個人としては長く活動してきたものの、団体の運営については悩むことも。ですが、それを逆手に取り、わからないことは繋がりのある方々に相談することにしているそう。快く手を差し伸べてくれる人が多く、その繋がりを大切にしています。

実際、「KATZOC」の活動は山田さんの人との繋がりから始まったものばかり。保護猫活動でお世話になった獣医師の勧めによるスペイクリニック開院のほか、宮古島の猫の保護活動もそのひとつ。

もともと大阪でともに活動をしていた現メンバーの一人、中原絵梨奈さんが移住先の宮古島でノラ猫・犬問題に直面し、相談されたのを機に協力を約束。人口が少ない宮古島内で飼い主さんを見つけるのには限界があるため、猫を大阪に迎え、積極的に譲渡会を行っています。

画像/2019年8月号「猫のために何ができるのだろうか」

中原さん(中央)は宮古島にあった保護猫団体「宮古島SAVE THEANIMALS」の代表にもなり、現地の仲間と活動に取り組んでいます。

画像/2019年8月号「猫のために何ができるのだろうか」

宮古島に建設中であるシェルターは、まだオープン前ながら、中ではすでに猫たちが仲よく暮らしています。

画像/2019年8月号「猫のために何ができるのだろうか」

地域猫活動も行って居る「KATZOC」。写真は、町内で行う一斉不妊手術について、町会長や動物愛護センターの職員などを交え、話し合いを行っている様子。

地域が“家族”のように繋がり、助け合うことで猫の問題も人の問題も少しずつ解決されていく。そんな猫も人も幸せになれる社会を目指して、「KATZOC」は今日も活動を続けています。

NPO法人「KATZOC」のメンバー

おもにお話をうかがった、代表の山田亜美香(あみか)さん(左端)と、スタッフの門馬更夢(もんまさらむ)さん(右端)、猫預かりボランティアの方。「KATZOC」は2018年6月に設立した団体で、中心となっているのは現在3人ですが、まわりの力を借りながら活動しています。

撮影/佐藤純子

お問い合わせ先

NPO法人「KATZOC」

参考/「ねこのきもち」2019年8月号『猫のために何ができるのだろうか』
文/浪坂一
撮影/佐藤純子
一部写真提供/NPO法人「KATZOC」
※この記事で使用している画像は2019年8月号『猫のために何ができるのだろうか』に掲載されているものです。

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