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猫の死因に多い「乳がん」。乳がんで苦しむ猫をゼロにする活動とは?

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病気で亡くなる猫の約1/3が「がん」です

10月22日(火)は「キャットリボンの日」になったことを知っていますか?
10月は人の乳がんの啓発運動「ピンクリボン運動」のキャンペーンが行われますが、「キャットリボン運動」は猫の乳がん啓発運動のことなのです。JVCOG(一般社団法人日本獣医がん臨床研究グループ)の獣医師さんらが、「猫の乳がん」の正しい知識を普及させることを目的に、「キャットリボン運動」を立ち上げました。
“乳がんで苦しむ猫をゼロにする!”をコンセプトに始まったキャットリボン運動。私たち飼い主ができることはあるのでしょうか?

日本では2017年より、猫の飼育頭数が犬を上回りました。猫の平均寿命も伸び、高齢猫も増えています。それに伴い、動物病院では猫の「悪性腫瘍(しゅよう)」、いわゆる「がん」の診療が増加しているんだそう。
病気でなくなる猫の約1/3が、「がん」が原因という報告もあるそうです。

病気で死亡した猫の死因のトップ10

出典:Animal Health Survey, Morris Animal Foundation, 1998

次に下記の表は、猫のがん(悪性腫瘍)の種類を示したデータです。
「乳腺(にゅうせん)」に発生する悪性腫瘍が「乳腺がん(乳がん)」で、「リンパ腫(しゅ)」「肥満細胞腫(ひまんさいぼうしゅ)」と並んで、猫に発生する悪性腫瘍トップ3の1つになっています。
つまり、猫の「乳がん」は最もよく見られる悪性腫瘍のひとつなのです。

「オス猫も乳がんになる」ことを知らない飼い主さんが多数

「キャットリボンの日」に10月22日が選ばれたのは、10月に人の乳がんの啓発キャンペーン「ピンクリボン運動」があるから。これに「22(ニャンニャン)」の語呂を合わせて、この日に決定されました。

もしも自分の猫が、危険な病気と言われる乳がんになったら…そう思うと怖いですよね。愛猫が痛がったり苦しんだりする姿を想像すると、とてもツラいです。

乳がんは、初期の段階では猫自身が気にすることはなく、症状がない病気。そのため、異変に気づいて病院に行った時にはがんが大きくなり、進行してしまっている猫が少なくありません。
さらに、ごく稀ですがオス猫も乳がんになることがある、ということを知っている飼い主さんが少ないのも現状です。

でも、乳がんは、日々の愛猫とのコミュニケーションを通して「自宅で見つけてあげられる病気」でもあります。猫の乳がんも人と同じで、早期発見・早期治療が大切。
早いステージであればあるほど、治療期間が短くて済み、命が助かる可能性も高くなると言います。

そこで、JVCOG(一般社団法人日本獣医がん臨床研究グループ)の獣医師さんらが、この現状を変えるために立ち上げたのが、「キャットリボン運動」なのです。
目標はただ1つ、“乳がんで苦しむ猫をゼロにする!”こと。飼い主さんにとっても猫にとっても心強いですよね。

「キャットリボン運動」は3つの活動をします

「キャットリボン運動」は下記の3つを活動の柱にしています。ピンクリボン運動にちなんで「キャットリボン」という名前で運動を開始し、公式サイト(ホームページ)やピンバッチを作成し、獣医師さんや飼い主さんなどに広く猫の乳がんに関する情報を発信しています。

1. 飼い主さん(ご家族)に向けて
「キャットリボン運動」のホームページや小冊子などを通して、猫の乳がんに関する正しい知識を発信。
・腫瘍が2センチ以下での来院の促進
・自宅でのセルフチェックのすすめなど
2. 獣医師さんに向けて
猫の乳がんの標準的治療法を普及。
・全国で学術講演会を実施
・ホームページにて学術コラムを公開など
3. JVCOG(一般社団法人日本 獣医がん臨床研究グループ)として
・猫の乳がん治療ガイドラインの策定
・猫の乳がんに関する臨床研究の促進

私たちがキャットリボン運動でできることとは?

キャットリボン運動は獣医師さんたちが立ち上げたものですが、私たち飼い主だって重要な役割を持つ主役の一員です。猫たちのためにできることがあればやりたい、この運動をサポートしたい、と思う方も多いのではないでしょうか。

すぐできることとしては、キャットリボン運動の公式サイトや活動内容を、SNSを通じて拡散することで、この運動を応援することができます。もちろん、この記事を拡散していただくこともその1つです。

さらに、下記のように、具体的に活動に参加できるものもあります。

1. 寄付をして「キャットリボン ピンバッジ」をもらう

寄付は個人・法人を問わず1,000円からできます。収益はすべて、キャットリボン運動の普及と、猫の乳がんの研究のために使われるんだそう。
そして、チャリティーの品として「キャットリボン ピンバッジ」がもらえるのもポイントです!

このオリジナルピンバッチのデザインは、キャットリボン運動のロゴをモチーフにしています。
縦の長さが約2センチほどで、猫の乳がんをチェックする時の目安に使うことができるんだそうですよ!

かわいいだけでなくて、もしもの時の判断の一助になりますね。

寄付はキャットリボン運動公式サイトで参加することができます。

キャットリボン運動寄付はこちら↓

2. 愛猫のために、乳がんの正しい知識を身につける

乳がんというリスクから、愛猫を守るためにも、なんとなくな情報で判断するのではなく、正しい情報を知っておくことが大切です。

「ねこのきもちWEB MAGAZINE」でも、JVCOG代表理事の獣医師・小林哲也先生に教えていただきながら、「猫の乳がん」と「キャットリボン運動」についてご紹介しつつ、一緒に猫の乳がんについて考えていきます。

かかりつけの動物病院の先生に聞いたり、WEBで調べたり、身近な手段を上手に使って、愛猫のために日ごろから意識してみてくださいね。

3. 飼い主さんのための無料イベントに参加する

「キャットリボン運動」では、飼い主さんに向けた無料イベントを開催しているそうです。
愛猫のためのグッズを作れるワークショップや、獣医師さんの話を聞く時間なども予定されており、楽しみながら乳がんの知識を身につけられます。
このようなイベントに参加するのも、参加意識も持てますし、知識も増えていいですよね。

心を持った美しい猫
Litvalifa/gettyimages

今年は、2019年11月10日(日)に飼い主さんに向けた「キャットリボン運動イベント」が開催されるそう。
詳しくは、下記の公式サイトにてご確認ください。

キャットリボン公式サイト

わたしたち飼い主もできることがたくさんありそうですね!
第2回は、「猫の乳がん」について医療的観点から小林先生にお話しをお伺いします。

監修/小林 哲也先生
公益財団法人 日本小動物医療センター付属 日本小動物がんセンター センター長
米国獣医内科学専門医(腫瘍学)
アジア獣医内科学専門医(小動物)

文/かきの木のりみ(ライター)

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