猫と暮らす
UP DATE
愛犬・愛猫は大丈夫?脱水症状かどうかセルフチェックする方法【動物看護師が解説】
実は脱水は冬にも陥る可能性のあるもので、その危険は犬も猫も同じです。特に猫はあまり飲水をしない動物なので意識的に水分補給をさせて、脱水を防ぐ必要があります。とはいえ、犬や猫が「喉が渇いた」と申告してくれるわけではありませんから、今脱水しそうなのか、大丈夫なのか、わかりませんよね。そんな時に役立つのが脱水のセルフチェックです。
皮膚をつまむだけの簡単なテスト
自宅で簡単にできる脱水チェックは、”皮膚テント”を作ることです。やり方は簡単で、皮膚に余裕のある部分をつまみあげてテントを作るように三角形にします。腕や足などは引っ張る余裕のある皮膚はあまりありませんので、背中、特に肩甲骨の間を引っ張りあげると良いでしょう。
評価方法は?
その他の方法は?
通常、口腔内は脱水していなければ潤っていて、色も鮮やかです。しかし、脱水が進むと歯肉を触っても渇いているように思えたり、唾液がいつも以上にネバついていたり、口臭がきつくなったりする傾向にあります。普段からペットの口腔内を何気なくチェックする習慣をつけると、異常を見つけやすく、病気の早期発見にもつながるでしょう。
病的な脱水は飲水量が原因ではない
元々体質的にあまり水を飲まないのであれば、水分を吸収しやすい犬猫用のスポーツ飲料を与えることも良いでしょう。食事はなるべくウェットか、ドライをふやかすなどして自然と水分を取れるようにしてあげると良いですね。人間用のスポーツ飲料は、塩分や糖分も多く身体への負担になりますので、「薄めたから大丈夫」ではなく与えること自体をやめましょう。
脱水すると血液の流れが悪くなり、体全体の循環が悪くなります。内臓や脳への血液の流れも悪くなり、ひどいケースは多臓器不全なども起こることがありますので普段から水分をとることを意識した環境づくりをしてあげましょうね。
文/動物看護士 木本 由季
UP DATE