猫の口元の“ω”は「マズル」ではなかった!
『ねこのきもち』2016年2月号では、数ある猫のパーツの中でも人気が高い口元の膨らみにフィーチャー。インターネットでは「ω」と表現されることもある、ぷっくりとした猫の口元について、特集の内容を一部抜粋してご紹介します。
“ω”はヒゲが生えている部分。名前はまだニャイ——
口元のヒゲが生えている部分は、猫を猫たらしめているパーツのひとつ。「ω」を用いて表わされるようになったのは、ぷっくり盛り上がり、上唇の先端が上を向いているその形状からでしょう。「マズル」と呼ばれることも多いですが、この部分だけを示す言葉はないようです。
では、「マズル」はいったいどの部位のことなの?
「マズル」は、動物の鼻先から奥歯のあたりまでの口元全体を指します。歯が大きく数も多い犬や馬のマズルは発達していて、前方にせり出していますが、猫の歯は小さく数も少ないので小さめです
“ω”って何でできているの?
この部分は皮膚が厚く、おもにヒゲを動かすための筋肉でできています。やわらかそうなイメージですが、脂肪はほとんどありませんし、膨らんでいるように見えるからといって中が空洞になっているわけでもありません。
いかがでしたか? 猫の“ω”には、名前がなかったのです。「ねこのきもち」2016年2月号「ズームアップ! ぷっくり“ω”」では、読者が付けた“ω”の呼び方や、猫同士のキッスについても解説しています。人気のパーツについての謎も解けるはず!