人同士の距離にも程よい距離感があると思いますが、人と猫との距離も同じことがいえます。
今回は、猫とのちょうどよい距離をキープするためのコツをご紹介します。愛猫の様子を観察しながら、ちょうどよい距離を見つけてみましょう。
愛猫との程よい距離を保つためには?
まずは、愛猫との距離がちょうどよいと感じている飼い主さんに、そのままの距離を保つためのコツをご紹介します。
無理に触れたり抱っこしたりするのはNG
イカ耳の状態や、しっぽで床をバンバン叩いているなど、愛猫が「近づかないで」というサインを出しているときは、無理に触れたり抱っこしたりしないようにしましょう。猫が嫌がることをすると、関係が悪化して距離が離れてしまうことも。耳やしっぽは猫の気持ちが表れやすい場所なので、様子をしっかり観察することが大切です。
愛猫の欲求にできるだけ応える
愛猫との距離を縮めるためには、人の欲求は後回しにして、遊んであげたり休憩場所を確保したりするなど、猫の願いをなるべく叶えてあげるようにしましょう。そうすることによって、猫に「近づきたい」と思われる存在に。
突然の変化はなるべく作らない
猫は、突然の変化に弱い生き物です。引っ越しや新しい猫を迎えるときなど、避けられない環境の変化もあると思います。しかし、香水などで人のニオイを変えたり、家具を急激に増やしたりするのはなるべく避けましょう。
距離が近すぎて心配な場合はどうすればいい?
次に、愛猫が飼い主さんにべったりすぎて心配な方に、程よい距離の取り方をご紹介します。
いつもと違うところに座る
いつもくつろいでいるところと違う場所に座ると、雰囲気の違いを察し、一時的に心の距離を置くことができます。少しの時間でも、離れて過ごす時間を作ることが大切です。
声をかけずに離れる
愛猫のそばを離れるとき、つい「ごめんね」などと声をかけて離れることが多いと思います。あえて声をかけずに立ち去ることによって、猫に「今はかまってもらえない時間」だとわかってもらえるようにします。離れてからもしばらく声をかけないようにしてみましょう。
おもちゃを遠くに投げて気をそらせる
おもちゃを投げて気をそらせることによって、飼い主さんとの距離を一時的に遠ざけることができます。数十センチ離れたところに投げて、きちんと距離を取るようにして。猫がきちんとくわえて戻ってきたら、繰り返し遊んでもよいでしょう。
時間を決めて接する
ずっと一緒にいると、猫が飼い主さんのそばをいつまでも離れないことがあります。猫と接する時間を1日20分にするなど、時間を決めることによって猫もかまってもらえる時間を学習するようになり、徐々に欲求グセもなくなっていくでしょう。
愛猫との距離感についてのQ&A
人が留守の場合寂しいと感じている?
留守中のひとりの時間は、飼い主さんの距離をしっかり取ることができ、自立できる時間でもあります。猫だけの時間をしっかりともつことによって、人とのふれあいを深め、距離を縮めるきっかけになるのです。
人の体調や性格に距離感は関係する?
猫によっては、動きが激しい人や声が大きい人を苦手に思う場合もあります。そのため、体調が悪くて休んでいるときに近くへくることも。また、飼い主さんの異変を感じてそばにくる猫もいます。
人と猫の距離感は、べったりし過ぎても遠ざけ過ぎてもよくない場合があります。愛猫の様子をみながら、ちょうどよい距離を見つけてみてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2016年1月号『猫ごとの距離の「縮め方」「遠ざけ方」「保ち方」がわかる!愛猫とのしあわセンチを測ってみよう♡』(監修:帝京科学大学助教 動物看護士 小野寺温先生)
文/AzusaS
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。