大切な猫たちのための寒さ対策はできていますか?できていると思っていてる寒さ対策、じつは間違っている場合も多いんです。
愛猫のために正しい寒さ対策ができているか、クイズに答えながら確認してみてくださいね。
<問題>寒くなったら猫ベッドは、どんなものをどれくらい用意すればいい?
【A】暖かい素材の猫ベッドを1つだけ用意する
【B】暖かい素材の猫ベッドを複数用意する
【C】涼しい&暖かい素材の猫ベッドを両方用意する
<答え>C 涼しい&暖かい素材の猫ベッド を両方用意する
”涼しい”と”暖かい”を 選べることが理想
猫は温度に敏感で最適な居場所を探す能力に長けています。冬は寒いとばかり思いがちですが、日によっては気温が急上昇したり、暖房で部屋が暖まり過ぎることも。そんなときに涼しいベッドがあるとサッと移動できるので、両方用意することがベストでしょう。
ちなみにA、Bは
A、Bのように暖かい猫ベッドだけだと前述のとおり暑さを感じたとき寝床がない状態に。また、警戒心の強い猫は、慣れるまで冬用の猫ベッドを使わないことも。それまで使っていた夏用の猫ベッドがあれば安心するでしょう。
ベッドはそれぞれ異なるタイプを用意すると◎
猫ベッドのタイプにもバリエーションがあれば選択の幅が広がります。夏用はフラットタイプが多いので、冬用のベッドは別のタイプのものを用意するといいでしょう。
\大きめのフラットタイプなら 複数匹でも一緒に/
複数飼いで仲よしの場合は、大きなフラットタイプを用意すると一緒に入ることも。お互いの体温でより暖まれるのでおすすめです。
こんなものでも代用できます♡
キャリーケースを冬用のハウスにしても
キャリーケースは四方が囲まれているので保温性が高く、冬用のハウスにぴったり。ブランケットをかけたり、中に入ったりすればより暖かくなります。
出入り口が取り外せるハードタイプがおすすめ!
ハードタイプで出入り口が取り外せる物なら、居場所にしながらキャリーケースにも慣らすこ
とができるので一石二鳥です。
着なくなったセーターを猫ベッド代わりにしても♡
洋服の上にのるのが好きな猫におすすめなのが、着古したセーターでつくる冬用の猫ベッド。飼い主さんのニオイが残っていてさらに安心できるでしょう。
着古したセーターとミニ座布団があればOK!
<問題>猫にとって最もふさわしい暖房器具は?
【A】エアコン
【B】ストーブ(電気・石油)
【D】オイルヒーター
【C】ヒーター(電気・石油)
【E】ホットカーペット
【F】床暖房
【G】こたつ
<答え>A エアコン
部屋の温度を一定に保てて、安全面も◎
猫が体調を崩す原因のひとつは、寒暖差。ですから室温を一定に管理できて、かつ安全なエアコンが一番いいでしょう。猫が快適な温度は人とほぼ同じなので、室温が20~23℃になるように設定し、つけっ放しが基本。子猫や老猫、病気の猫がいれば+1~2℃に。
※推奨する室温は専門家によって異なります。
ちなみにB、C、D、E、F、Gは
B、C、D、E、F、Gの暖房器具では、室内の温度を一定に保つことが難しく、事故、トラブルに繋がる恐れがあります。B、Cはやけど、Dは転倒によるケガ、E、Fは低温やけど、Gは脱水の心配があげられます。
エアコンの暖気がたまる床より上の場所に居場所をつくって
一般的に暖かい空気は上の方に、冷たい空気は下の方にたまります。少しでも高さのある棚の上などに猫ベッドを置いてあげると暖がとりやすいでしょう。
エアコンの風向きはスイング設定がベスト!
猫は目や鼻、気管支が乾燥すると猫カゼなどの病気に繋がることも。エアコンの風が直接当たらないよう風向きに配慮してあげて。
高い場所に猫ベッドを設置するならすべり止めシートを敷いて
高い場所に猫ベッドを置くとズリ落ちる可能性があります。猫ベッドの下にすべり止めシートを敷いて予防して。
あなたは正解できましたか? 今回紹介したクイズの答えのように、猫が自分で最適な場所を選べるようにしたり、部屋の温度を一定に保てるように飼い主さんが調整したりしてあげると、快適に冬を越せるでしょう。
参考/ねこのきもち2019年12月号『ねこの寒さ対策クイズ』(監修:アニマル・ケアサロンFLORA院長 日本ペットマッサージ協会理事 中桐由貴先生)
文/浪坂一
撮影/尾﨑たまき
※この記事で使用している画像は2019年12月号『ねこの寒さ対策クイズ』に掲載されているものです。