季節の変わり目は、何かと体調を崩しがちになるもの。猫も同じで、気温や環境の変化でストレスを感じやすくなります。冬から春へと移り変わるタイミングは、とくに寒暖差によるストレスに気をつけてあげましょう。今回は、春を迎える前に知っておきたい、寒暖差から猫を守る方法をご紹介します。
春に感じるストレスって?
春は暖かい日と寒い日の変化が多く、その気温差自体も大きい日が続きます。なかでも3月の最高気温の推移は激しいものがあり、2017年の気象庁のデータによると、1週間のうちに10℃以上の差があったときも。
冬は暖房などで部屋をつねに暖かくして過ごしていても、意外な盲点なのが3月の気候。真冬並みに寒い日もあり思いのほか部屋が冷えるので、寒さからストレスを感じる猫もいるようです。
寒暖差でなりやすい病気
この時期に特に気をつけたいのは、猫カゼと突発性膀胱炎です。病気から愛猫を守るためにも、急に冷え込む日でも猫が寒さを感じずにいられるような工夫をしましょう。
寒暖差対策|トイレと寝床
猫トイレへのルート
部屋が暖かくても床が極端に冷たいと、トイレに行くのを嫌がり排泄を我慢してしまう猫もいます。
猫トイレまでのルートにタイルカーペットなどを敷いて、足元が冷えないような工夫をしてあげましょう。
寝床は2つ用意
眠っている時間が長い猫にとって、寝床は大切な場所です。暖かい日が続いてきても、猫ベッドをすぐに春仕様に変えてしまうのはNG。冬仕様の猫ベッドもしばらくは併用して置いておくことで、そのときの気温により猫が快適な方を選べるようにしておきましょう。
寒暖差対策|室温の設定
日当たりのいい場所を用意する
猫は、お日さまの自然な暖かさを感じられる日光浴が好きです。日中、猫が日光浴をしながらお昼寝できるように、陽が入る窓際にマットを敷くなどして、くつろげるスペースを確保してあげましょう。
エアコンの設定温度をチェック
猫にとって、快適に感じる室温は22~24℃くらいです。天気が悪く、部屋の温度がこれよりも大幅に下回りそうな日は、暖房の設定温度で調整しましょう。
なお、一日のうちでも寒暖差がある春は、あらかじめ天気予報をチェックして、冷え込みそうな時間に合わせてエアコンのタイマーを設定しておいてもよいでしょう。
暖かくなってきたなと思っても、油断できない季節の変わり目。猫が寒さによるストレスから体調を崩さないように、充分な対策をしてあげたいですね。
参考/「ねこのきもち」2018年3月号『「変わり目」がもたらす 心と体の不調を防ごう! 春ストレスに気を付けて』(監修:獣医師 獣医行動診療科認定医 ペット行動カウンセラー 藤井仁美先生)
文/kate
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。