猫と暮らす
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猫にもあるってホント? 「貧血」にまつわる素朴なギモンQ&A
Q.猫も貧血を起こすの?
血液中に含まれる赤血球の数や濃度が減少し、酸素を全身に充分に送ることができなくなると、猫も貧血を起こします。人の場合にある「貧血体質」ではなく、病気によって引き起こされることが多いのが特徴です。
Q.顔面蒼白になるなど、人のように見た目に出る?
赤血球が減少すると、猫も顔や体の一部に変化が起こります。どの猫でもわかりやすいのは口の中。また、猫の毛柄によっては、鼻、肉球、耳の内側などに色の変化が見られることも。健康な状態ではピンクなのが、青白くなります。ただし、ほとんど見た目に変化が出ないことも。
Q.貧血を起こすと、猫もバタッと倒れたりする?
人の貧血といえば立ちくらみや卒倒する「脳貧血」のイメージが。猫も急性に生じた場合は失神もありますが、まれなこと。それよりも初期は目立った症状は見られないことが多いでしょう。
Q.どのような猫が貧血を起こしやすいの?
猫の貧血は病気と関連しているケースが多いため、持病のある猫に多く見られます。また、体の機能が未熟な子猫や、内臓の働きが低下して赤血球をつくる能力が衰える老猫も起こしやすいでしょう。
Q.どのようにして貧血と診断されるの?
動物病院では、まず猫の身体検査をして、粘膜の色などを確認。さらに血液検査を行い、赤血球の数などを調べて貧血かどうかを確定させます。
※写真は健康な猫です。
Q.人のように食生活で改善できる?
適切な食事を摂っていない猫の場合、鉄分やたんぱく質、葉酸やビタミンB12が不足して、栄養欠乏性の貧血を起こすことが。その場合は、主食を総合栄養食にすることで改善します。
参考/「ねこのきもち」2019年2月号『ねこと貧血』(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
文/Margot
イラスト/青山京子
※この記事で使用している画像は2019年2月号「ねこと貧血」に掲載されているものです。
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