最近は猫が長生きするようになりました。16才くらいからはじまる「超シニア期」に突入することも大いに考えられます。猫は「いつもと同じ」を好むので、身体が弱ってきても同じことを繰り返そうとして、負担をかけてしまうことも。
なので、元気なうちから「超シニア期」を見据えたお世話をするといいそう。
もちろん愛猫が若いうちは考えられないかもしれません。ですが、「7才になったら視野に入れて!」とおっしゃている獣医師の小林清佳先生に、どんなことをすればいいのか教えていただきました。
「愛猫の好みを把握しておこう」
愛猫が超シニア期を迎えたら、できるだけストレスをかけたくないもの。お世話をする際は、望む(嫌がらない)方法で行うことが必要になりま す。少なくとも7才を過ぎたら、今一度、愛猫の行動を観察し、好みを把握しておくと、あとあと役に立ちます。
「苦手なものに慣れさせておこう」
嫌がることもさせなくてはならないのが超シニア期。薬を飲ませなくてはならないほか、事故や病気を防ぐため爪を切る必要も出てきます。かかりやすくなる歯周病予防のための歯磨きや、いざというときに呼ばなければならないペットシッターなどにも慣れさせておきましょう。
「かかりやすくなる病気の症状を知っておこう」
超シニア期にかかりやすくなる病気を知っておきたいのはもちろんですが、それらの初期症状まで把握しておくと、 愛猫の異変にすぐ気付けます。早期発見により進行を遅らせたり、完治する確率を上げられるほか、早期治療により体にかかる病気の負担を減らすこともできます。
「いざというときのことを考えておこう」
いつ何が起こってもおかしくはない超シニア期。緊急事態に陥ってからでは焦ってしまい、よい選択ができないことも。7才になったくらいのまだ余裕がある時期に、急に具合が悪くなったときや亡くなったときのことも考えておくと、悔いを残さずにすむでしょう。
少なくとも7才になったらしたい4つのことをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。もちろん7才になる前からやってもOK! できるなら今からはじめるといいでしょう。
参考/「ねこのきもち」2019年2月号『超シニア猫とのゆったりまったり暮らし』(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
文/Margot
撮影/中川文作、仁尾 智
※この記事で使用している画像は2019年2月号「超シニア猫とのゆったりまったり暮らし」に掲載されているものです。