「いつも大丈夫だから、今日もちょっとだけ……」と、愛猫をベランダに出している飼い主さんは必読です。猫の大きなケガの原因の一つは交通事故と高所からの落下による骨折というのをご存知ですか?
愛猫を守るために、今日から実践できる対策をご紹介します。
大きなケガの原因は交通事故と落下です!
飼い猫のケガの原因として多いものをご存知でしょうか? 実はほとんどのケガの原因は、交通事故とベランダなどの高所からの落下によるものなのです。
アニコム損保のペット保険「どうぶつ健保」の、家庭どうぶつに関するさまざまなデータをまとめた『家庭どうぶつ白書2016(※)』のデータによると、猫のケガ全3712件のうち、骨折が394件と全体の1割ほどを占めていることがわかりました。内訳は骨盤が4件、後肢が64件、前肢が94件、残りの232件はそれ以外の部分となっています。
交通事故と落下事故では、外傷を負うだけではなく、骨と内臓にまでダメージが及ぶこともあります。最悪の場合は死に至ることも。万が一の事態に備えて、事故を防ぐ対策をしていきましょう。
※対象/2014年4月1日~2015年3月31日の期間中に保険契約が開始された猫6万7882匹
今日から実践!事故防止のための脱走対策
愛猫のケガには、飼い主さんが日頃からちょっとだけ注意すれば防げるものもあります。愛猫が大きなケガをして痛い思いをしないために、何をすればよいのでしょうか。すぐに始められる脱走対策をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
玄関に近づかせないようにしよう
脱走による交通事故や落下事故から愛猫を守るには、まずは室内飼いを徹底し、脱走しないように対策することが重要です。玄関を開けた際に外に出てしまわないように、玄関の開閉時には愛猫が玄関に近づけないような工夫をするのがおすすめです。
外の世界では、脱走中に遭遇したほかの猫とケンカになってしまうこともあります。脱走対策を完璧にしておくと、ケンカによる外傷も防ぐことができますよ。
ベランダに出さないようにしよう
愛猫をベランダに出さないようにしましょう。ベランダに出られないようにすることで、落下事故を防ぐことができます。愛猫が自ら網戸を開けてベランダから脱走しないように、ストッパーなどを付けておくことをおすすめします。
ふだんの心がけが愛猫を守る
飼い主さんの「ちょっとだけなら大丈夫」という気持ちが、愛猫の大事故につながるかもしれません。かわいい愛猫に辛い思いをさせないためにも、日頃から万全の脱走対策を心掛けるようにしましょう。
参考/「ねこのきもち」2017年12月号『データで見る 愛猫を守るためにできることが見えてくる!イマドキ猫の健康事情』(監修:聖母坂どうぶつ病院獣医師 鵜飼佳実先生)
文/Yumi
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。