いいことやイヤなことなど、猫は過去に経験したことをよく覚えているように見えますよね。猫の知能は人でいうと「3歳児くらい」といわれることが多いですが、猫と3歳児は実際にどれくらい似ているのでしょうか? 両者の行動を比較してみましょう!
猫も3歳児も、甘えたり気を引いたりしておねだりする
「ごはんやおやつがほしい」などの要求があるとき、猫は飼い主さんに甘えたり、飼い主さんの気を引いたりします。
たとえば前足でちょいちょいと飼い主さんにタッチしたり、おやつがある棚と飼い主さんの顔を交互に見つめたり……。その愛らしい行動に、ついついごはんやおやつを与えたくなるかたも多いかもしれませんね。この流れを繰り返すうちに、猫はおねだりの方法を覚えていきます。
このとき3歳児は?
ところで3歳児も、おねだりのときに甘えたりするなど、猫と同様の行動をとることがあります。これに加えて「おやつちょうだい」などのように、3歳児には言葉を使ったアピールも見られます。
遊んでほしいときにおもちゃを持ってくるのも同じ!
猫は飼い主さんに一緒に遊んでほしいとき、おもちゃをくわえて持ってくることがありますよね。
おもちゃを飼い主さんの足元に落として、前足でちょいちょいタッチしてきたり、ニャアと鳴いてアピールしたりすることも。遊んでほしいときにテーブルの陰に隠れ、ちょっかいを出されるのを待つ猫もいます。
3歳児は言葉で気持ちを伝えることも
遊んでほしいときにおもちゃを持ってくるのは、3歳児も同じ。鳴いてアピールする猫もいるように、3歳児も「遊んで!」と言葉で訴えてきます。
かまってほしいときは接触を求めてアピール!
留守だった飼い主さんが帰ってくると、ゴロンと転がっておなかを見せ、くねくねと動く猫もいるようです。このアピールは、「かまってほしい」「触ってほしい」というもの。「飼い主さんとスキンシップしたい」という気持ちの表れなのです。
3歳児も抱きつくなどして行動する!
同様に3歳児も、接触を求めるための行動をします。猫のようにくねくねはしないかもしれませんが、抱きつくなどしてアピールする子も。猫も3歳児も、気持ちを伝えるために似たような行動をするのですね。
猫と3歳児を比較してみると、確かに似ているポイントがいくつか見られました! 猫も3歳児も、「こうしたらいいことがあった/イヤなことがあった」という経験から学習していきます。
猫が3歳児くらいの知能をもつといわれるのも、なんだかうなずけますね♪
参考/「ねこのきもち」2018年9月号『イイこと、イヤなこと、そのとき猫は…「猫の知能は3歳児くらい」ってホント?』(監修:上智大学総合人間科学部心理学科准教授 齋藤慈子先生)
文/松本マユ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。