春は猫の発情が誘発され、ノラ猫は相手を探し回るようになります。ノラ猫が家の周りをうろつくことで飼い猫はストレスを感じ、さまざまなトラブルの原因になることも。
そこで今回は、発情期のノラ猫とのトラブルを未然に防ぐための対策をご紹介します。
ノラ猫の徘徊は飼い猫のストレスに
春には発情期を迎えたノラ猫が家の周りをうろついて鳴くケースが増えてきます。こうした状況は室内で暮らす飼い猫にとっては縄張りを侵略されているように感じられ、大きなストレスに。ノラ猫を追い払いたい一心で「脱走」や縄張りアピールのための「尿マーキング」といった行動をする場合や、興奮状態で「人への攻撃」をするなど、さまざまなトラブルの原因になることがあります。
発情期のノラ猫に対する対策
家の周囲を発情期のノラ猫がうろついている場合は、愛猫のストレス軽減とトラブル防止のためにも、次の対策を試してみてください。
ノラ猫との対峙を避ける工夫を
窓の外にフェンスを設置する、猫が苦手な音を出して近づけないようにするノラ猫対策グッズを活用するなど、ノラ猫が窓際に近づかないよう工夫しましょう。また、ノラ猫の姿が見えたらカーテンなどで目隠しをして、姿を見せないようにすることも大切です。
窓際に爪とぎ器を置いておく
猫の爪とぎには、マーキングの意味もあります。縄張りの入口である窓際に爪とぎ器を置くことで、窓の外のノラ猫に対し「ここは自分の縄張り」とアピールできるので、縄張りを侵されるストレスを軽減できるようです。
愛猫が窓際の高い場所に登れるように
猫は高い場所にいる方が優位だと感じます。これは窓越しのノラ猫に対しても同様ですので、キャットタワーなど高い場所から外を眺められる場所を作ってあげるとよいでしょう。
猫のフェロモン剤を利用する手も
ノラ猫に対して興奮しすぎる場合は、気持ちを落ち着かせる効果が期待できる猫のフェロモン剤を使う手もあります。フェロモン剤は動物病院で取り扱っていますので、かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。
避妊・去勢手術も検討して
春はノラ猫が縄張りをうろつくストレスのほかにも、猫自身の発情や性衝動がストレス源になる場合もあります。将来繁殖を考えていないのであれば、愛猫自身のためにも避妊・去勢手術を検討しましょう。
また、体を動かす遊びでストレスを発散させてあげることも大切です。
春は猫の恋のシーズン。しかし、それが原因で思わぬトラブルが発生する可能性があります。愛猫を守るためにも、発情期のノラ猫が近くにいる場合は対策をしてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2018年3月号『「変わり目」がもたらす心と体の不調を防ごう!春ストレスに気を付けて』(監修:獣医師 獣医行動診療科認定医 ペット行動カウンセラー 藤井仁美先生)
文/terasato
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。