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猫飼いさんがよくやる「猫吸い」基礎知識 やりすぎは病気のリスクも…?

大好きな愛猫のモフモフに顔を埋めたい……そんな願望がある猫飼いさんも多いですよね。いわゆる「猫吸い」は、猫好きさんであれば一度はやったことがあるかもしれません。

この記事では猫吸いの基礎知識から、猫吸いの際に気をつけたいこと、飼い主さん側が知っておくべき病気のリスクなどについて解説します。

猫吸いってなに?

イスに座るノルウェージアンフォレストキャット
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫吸いとは、飼い主さんが猫を抱っこしたり押さえたりして、猫の体に顔をくっつけて息を吸う行為のこと。猫のモフモフのおなかに顔を埋めて、スーハーと息を吸ってみると、そのニオイで幸せな気持ちになれる猫飼いさんが多いようです。

猫っていいニオイ…そう感じる理由は?

ヘソ天する猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫吸いをしてみると、「猫の体っていいニオイ」「優しいニオイがする」「意外と無臭だな」など、ニオイの感じ方は飼い主さんによってさまざまなようですね。

猫は毛づくろいをするのであまり体臭が強くはないですが、まったくないわけではありません。猫の全身にある「アポクリン腺」からは脂質、タンパク質、アンモニアなどを含む体臭の元となる汗が出ます。

汗のニオイや臭腺からの分泌物のニオイは、猫によって違います。こうした分泌物を「いいニオイ」と飼い主さんが感じるのは、大好きな愛猫だからこそいいニオイと感じるのではないでしょうか。

猫吸いされる猫の気持ちは?

眠るスコティッシュフォールド
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
実際に猫吸いされる猫の気持ちを考えてみましょう。猫は「撫でてほしい」「抱っこしてほしい」などかまってほしいときには、自分から近づいてきます。しかし、ある程度満足すると、すぐに離れたがる猫が多いようです。

ストレスを感じてしまう猫もいるので注意

猫がかまってほしいと思っているときに、触ってほしい場所に顔を埋めてあげたりすると、猫は喜ぶかもしれませんが、飼い主さんから捕まえにいったり、長い時間拘束するのはよくないでしょう。

猫によってはイライラしたり、我慢していたりして、ストレスを感じるコもいると思います。

猫吸いは衛生面で注意も!

見つめるスコティッシュフォールド
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫吸いをする際、衛生面について気になる人もいるでしょう。猫も人も健康で常識の範囲で行うなら、それほど問題にはならないと思います。しかし、過度なスキンシップによって猫からうつる病気もあるので、気をつける必要があります。

猫から人へうつる可能性のある病気については、下記のようなものがあります。

猫→人へうつる病気の例①:「回虫症」「トキソプラズマ症」

たとえば、「回虫症」「トキソプラズマ症」などの消化管寄生虫は、人が猫の排泄物を口から吸い込むことが原因で、人にうつることがあります。

「飼い主さんが排泄物を吸い込むほど、猫の排泄物に接近することはないのでは……?」と思うかもしれません。しかし、猫は排泄後に毛づくろいをしながら、おしりの汚れを毛などにつけてしまうことがあるので、愛猫の毛に顔を埋めた際、飼い主さんの口に入ることも考えられるのです。

猫→人へうつる病気の例②:「皮膚真菌症」「疥癬(かいせん)」

「皮膚真菌症」「疥癬」などの皮膚の病気は、猫の体に飼い主さんの肌が密着しただけでうつる可能性があります。

猫→人へうつる病気の例③:「パスツレラ症」「猫ひっかき病」

「パスツレラ症」「猫ひっかき病」などの細菌感染症は、スキンシップを嫌がった猫に噛みつかれたり引っかかれたりすると、口や爪に常在している細菌が傷口から侵入してうつることがあります。

子ども、お年寄り、持病がある人、体力が落ちている人は要注意!

上記のとおり、猫との過度のスキンシップによってうつる病気があることも理解して、日頃から愛猫と触れ合うことが大切です。とくに子どもやお年寄り、持病がある人、体力が落ちている人などは、上記のような病気を発症しやすく、重症になりやすいため注意が必要になります。

袋に入るラグドール
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
大好きな愛猫にする猫吸いは幸せな時間だと思いますが、あまりに過度なスキンシップは飼い主さん側も注意が必要です。また、猫によってはおなかや胸などを触られるのが嫌いなコもいるので、猫にストレスを与えていないか配慮してあげることも大切です。

これらのことを理解した上で、愛猫と楽しくスキンシップしてみてくださいね!

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
文/sorami
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