春に旬を迎える、野菜やお魚などの食材。猫も見慣れない食べ物に興味を示すことがあるでしょう。
基本的には、人の食べ物は猫に与えないほうがよいですが、もしも与えるなら、どの食材はOKでどの食材がNGなのか、しっかりと把握しておきましょう!
人の食べ物を与える場合、量の目安は?
猫に人の食べ物を与える際は、1日1~2種類まで、与える量は1日の適正摂取カロリーの5%以下にとどめましょう。
また、尿石症などの泌尿器系の病気にかかったことがある猫は、与えてはいけない食材の種類が多いです。もしも与えたい食材がある場合は、事前にしっかり確認することが大切です!
春が旬の野菜類
じゃがいも
与えるならば、しっかりとゆでて冷ましたものを一片ほどならOK。芽や皮の緑色の部分は、毒性の強い成分があるため、猫が下痢を起こす原因となります。芽と皮はしっかりと取り除くよう、気をつけましょう。
しいたけ
しいたけは、ほぼ水分なのであまり害はありません。ただ、食物繊維が豊富なため、食べ過ぎたり、きちんと火が通っていなかったりした場合は下痢を起こすことも。量は1/4個分以下で、しっかりゆでて刻んだものを与えるようにしましょう。
ふきのとう・そらまめ
ふきのとうとそらまめは、できれば猫には与えない方がよい野菜のひとつです。
ふきのとうは、アクにカリウムを含むため、泌尿器系の持病がある猫には与えないように注意しましょう。
そらまめはミネラルが豊富なので、猫の腎臓に負担がかかるおそれがあり、与えない方が安心です。
春のお魚は?
カツオ
タンパク質が豊富なため、生で1/2切れ程度の少量を与える分には問題ありません。ただし、鮮度が落ちたものは皮膚炎やショック症状などを起こす原因になるため、与えないよう注意しましょう。
サワラ
サワラは、ビタミンDやタンパク質を多く含む魚です。生で一切れの半分以下、または素焼きにしたものをひとかけら程度なら与えても大丈夫です。
タイ
痛みやすい魚のため、鮮度に注意しましょう。生で1/2切れ程度なら与えても問題ありません。小骨により消化器官を傷つける場合があるので、しっかりと取り除くようにしてください。
春ならではの食べ物は?
三色団子などの餅類
炭水化物は、猫には必要のない栄養素で、与えすぎると肥満の原因になります。
また、餅は猫がのどを詰まらせやすいので、与える場合には米粒程度にし、目を離さないよう注意が必要です。
餅のなかでも「餅米で作られたもの」「片栗粉が含まれたわらび餅」は粘り気が強いため、絶対に与えないようにしましょう。
たけのこの土佐煮
たけのこは、結石のもととなるミネラルが多く含まれるので、なるべく与えない方がよい食材です。与える場合は、味付け前にたけのこだけ別ゆでして、刻んだものを小さじ1程度までにとどめましょう。
ダメとはわかっていても、ついついおねだりに負けてしまうということもあるでしょう。
しかし、猫の健康のためにも、与えてよい食材かどうかは事前にしっかりと把握しておきたいですね。
※与えてよい量の目安は、体重4kg前後の成猫を想定したものです。
参考/「ねこのきもち」2016年4月号『愛猫のおねだり、どこまで応えて大丈夫?春の食べ物もしも与えるならコレくらい!』(監修:高円寺アニマルクリニック院長 高崎一哉先生)
文/nishiyuka
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。