愛猫のしぐさや行動を見ていて、「うちのコって、もしかして不器用?」と感じることはありませんか? 猫にもいろんなタイプのコがいておもしろいですが、今回は「不器用な猫」が見せるしぐさや愛情表現について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
控えめすぎて伝わらない? 不器用な猫が見せるしぐさ
猫にもいろいろな性格があり、「不器用」といわれるタイプのコもいます。不器用なタイプの猫は、おっとりした性格のコや、控えめなコ、臆病なコである傾向があるでしょう。
不器用な猫は表現が下手で、控えめすぎて飼い主さんに気持ちが伝わらず、スルーされてしまうような場面も多々あると思います。
また、多頭飼育をしている家庭では、ほかの猫の圧に負けておやつやおもちゃを横取りされてしまうコの姿を見かけることもあるのではないでしょうか。
不器用な猫が見せる愛情表現
不器用な猫が見せる愛情表現に、気づかない飼い主さんもいるかもしれません。たとえば、ゴロゴロ・スリスリなどのわかりやすい愛情表現よりも、ひっそりと飼い主さんの近くにいたり、近づこうとすると逃げてしまうなど、控えめな愛情表現であることが多いでしょう。
こうした不器用な猫の表現は、とても猫らしいともいえますね。
愛猫表現がストレート! 積極的な猫のしぐさ
一方で、ストレートに気持ちを表現してくるような積極的な猫もいます。そういうコは、声や動きが大きい傾向に。たとえば、「自分を優先してほしい」「自分を見てほしい」「自分をかまってほしい」と鳴いたりすり寄ったり、飼い主さんにくっついたりと距離が近いです。
猫にも不器用なコとそうでないコがいますが、「積極的な猫が愛情表現において器用かどうか」と問われると、また違うと思います。積極的すぎる表現も、また不器用だといえますよね。
その猫のタイプが不器用かどうかは、猫の表現の仕方が飼い主さんにとってほどよいかどうか、伝わるかどうかがポイントになってきます。そのため、「気持ちを表現する猫」と「受け取る飼い主さん側」の相性によっても、感じ方は変わってくるでしょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ