猫と暮らす
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「猫が苦手なのになぜか好かれる」 納得できる理由を専門家が解説!
猫が苦手なのになぜか好かれる…不思議な現象の「ヒント」
①猫は警戒心が強いが、好奇心旺盛な傾向もある
ただその一方で、猫は好奇心も旺盛です。一旦警戒心が和らぐと、相手に積極的に近づいて探ろうとすることも珍しくありません。
最初は遠巻きに見ていた猫が少しずつ近づいてきたのに、人間のほうからが近づこうとすると途端に距離を取って逃げてしまう。でも、いつの間にか隣にいて、かまってほしそうにする……こうした人間からするとちょっとわかりにくいような「ツンデレ」ともとれるような行動は、猫特有の気質に由来することもあるのです。
②猫は目を正面から見据えられると緊張する
猫が苦手なのに、なぜか猫から好かれる人の特徴
猫が苦手な人は、猫の前で控えめになりがち→猫にとっては相手を確認しやすい状況に
そして、相手を充分に観察して警戒心が和らげば、次は好奇心から相手を探ろうとするでしょう。このような経緯から、人間のほうが苦手意識を持っていても、猫のほうから近づいてくる状況が見られるのだろうと思います。
猫が苦手な人は反射的に目を反らしがち→猫は「敵意がないサイン」とみなす
さらに、猫特有の愛情表現に、「相手と目が合った際にきゅっと目を細めるサイン」があります。人間の場合、苦手なものを見ると反射的に目をすがめることがありますが、この行動を猫に対して行うと、場合によっては好ましい気持ちがあると誤解させてしまう可能性もあるのではないでしょうか。
猫が好きなのに、猫に嫌われやすい人の特徴
□自分がいかに猫好きなのか、猫を可愛いと感じているのかを、甲高い声で「可愛い」「大好き」と声掛けしたり、大きなリアクションで猫に積極的に表現したがる
□猫にすぐ近づいて触ろうとしたり、抱っこしようとしたがる
□猫を常に目で追い、じっと見つめたがる
このような行動は、猫好きな人間同士でなら好意的に受け止められる愛情表現かもしれませんが、相手が猫の場合は、単に迷惑で不快な行動にすぎません。自分がいかに猫好きなのかを猫自身に伝えたいのであれば、猫の感覚に寄り添って、まずは猫が自ら近づいてくれるまで静かに待つことも大切です。
猫が苦手な人が、今後猫と暮らすときに実践したいこと
猫が本能的に嫌がることをしない
積極的に関わって早く仲良くなろうと焦りすぎると、猫にとってはかえって不快に感じることもあります。猫が自分のほうから近づいてきてくれるようになるまでは、自分自身が「猫が苦手」だと思い込みすぎず、まずは同じ部屋でただ一緒に過ごす時間をなるべく持つようにすることから始めてみるとよいでしょう。
その猫の好みや個性を理解する
たとえば、好きな撫でられ方、好きな遊びの種類、飼い主さんとの距離感、鳴き方、くつろぐときのスタイルなど、猫によって好みもさまざまです。そのため、特定の猫と距離を縮めて仲良くなるためには、その猫の好みや個性を理解することが求められます。
猫と一緒に生活をするなどの事情があるのなら、今までより猫との接点は自然に増えていくものです。焦らず一緒に過ごすようにしていると、自然に猫のほうからさまざまな姿を見せてくれるようになります。
その中で、愛猫が何を好んでいるのか、何を警戒しやすいのかなどを少しずつ理解し応えてあげることで、結果的に距離は縮んでいくでしょう。
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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