猫と暮らす
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強烈なニオイがする猫の「肛門腺」 溜めたまま放置するリスクとは…
今回は猫の肛門腺について、ねこのきもち獣医師相談室の先生にいろいろと質問してみました!
猫の肛門腺とは?
「肛門腺とは、猫の肛門の左右にある袋状の腺のこと。正式名を肛門嚢といいます。これは『においぶくろ』のようなもので、この袋の中に強いニオイの分泌液(肛門腺液)が溜まっています。スカンクがおしりから出すクサイものをイメージすると、わかりやすいかもしれませんね」
「肛門腺液はウンチのときなどに自然に排出されるものなので、基本的に絞る必要はないです。ただ、運動不足や水分不足、高齢の猫は分泌物がかたくなり排出しにくくなるので、絞ってあげる必要がでてきます」
肛門腺液が溜まっているときに猫が見せるサイン
「たとえば、おしりを床にこすりながら歩く『おしり歩き』をしていたり、おしりを気にして舐めているような素振りを見せたら、肛門腺が溜まっている可能性がありますね」
「肛門腺絞りを嫌がる猫もいるので、病院を受診して対応してもらうようにしましょう。もし家で肛門腺絞りをやるようであれば、頻度やコツを獣医師に教えてもらってください」
肛門腺液が溜まってしまうことのリスクとは?
「肛門腺液が溜まっているのに放置しすぎてしまうと、化膿して皮膚がやぶけて膿がでるようになることもあります。状況によっては、肛門嚢をとる手術が必要なこともあるので、定期的に獣医師に診てもらうようにすると安心です」
取材・文/sorami
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