梅雨の季節はただでさえジメジメと不快なのに、室温まで下がると、猫は動くのもおっくうになりがち。飲水量が減ったり、運動量が減ったりして、オシッコが出にくくなる尿石症になってしまうおそれも。梅雨寒の対策として気をつけたい3つのポイントをご紹介します。
梅雨寒対策(1)水とトイレのくふう
室温が低いと、猫の飲水量は自然と減ってしまいます。そんなときは、みずから積極的に水分をとりたくなるように、愛猫が好きな水の与え方をしてあげるくふうをしましょう。たとえば、流れる水を好む猫なら自動給水器を、容器の素材にこだわりのある猫には、好みに合わせたボウルを新たに用意してあげるのもよいでしょう。
また、寒さでトイレに行くのがめんどうになる猫の場合は、いつでも気軽に行けるようトイレを数カ所に置くなどして、愛猫の目につく機会を増やしてあげるのもおすすめです。
梅雨寒対策(2)運動量を増やすくふう
肌寒いとき、猫は体をあたためて体力を温存しようとします。運動不足を防ぐ方法として、おもちゃが好きな猫なら、おもちゃの動きで誘うのもおすすめです。たとえば飼い主さんが足を広げて立ち、じゃらしおもちゃを足に沿って8の字に動かして、猫に追いかけさせる遊びをしてみるのはいかがでしょうか。
またおもちゃを使って誘導し、猫タワーにのぼらせると、運動不足解消に役立ちます。猫が飼い主さんとの遊びに夢中になるように、飼い主さんの方から積極的にコミュニケーションをとってあげましょう。
梅雨寒対策(3)寒さをしのげるくふう
本来なら暑い夏に向けて、そろそろ猫グッズも模様替えをする頃ですが、梅雨の時期は思った以上に気温差が大きいものです。気温の変化に対応できるよう、猫が体をあたためられる場所をきちんと確保しておいてあげましょう。
たとえば、屋根付きタイプの猫ベッドを置くのも○。寒さをしのげるだけでなく、猫に安心感も与えられますね。また、猫タワーの上段の方は比較的温度が高いので、そこに布を敷いておき、あたたかい居場所のひとつにしてあげるのもおすすめです。
梅雨寒の時期は、こまやかな対策を!
梅雨は日によって温度が変わりやすく、猫の体に負担がかかりやすい季節です。飼い主さんからの積極的なコミュニケーションとともに、気温の変化に合わせたこまやかな対策で愛猫の不調を防ぎ、梅雨寒の時期を乗り切りましょう!
参考/「ねこのきもち」2017年6月号『3つの特徴的な天気タイプ別 梅雨対策 ワールド雨季レポート付き』(監修:ノヤ動物病院院長 野矢雅彦先生、エフシージー総合研究所暮らしの科学部部長 IPM研究室長 農学博士 川上裕司先生、ペットライフコンサルタント 「ねこままホテル」オーナー 薬師寺康子さん)
文/朱音
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。