自宅で猫のお手入れするときに、「嫌がってはいるけど必要だから」とやりすぎてしまう飼い主さんもいるかもしれません。そこで、この記事では「頑張りすぎな猫のお手入れ」をご紹介します。正しいお手入れのやり方もご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
綿棒で奥の方まで耳そうじ
耳の奥が気になって綿棒で耳そうじをすると、耳の中を傷つけて炎症を引き起こすおそれが。耳の奥が汚れていたり、ニオイが気になったりするときは、外耳炎や耳ダニが原因かもしれません。その場合は自宅でケアせず、動物病院で適切な治療をしてもらいましょう。
耳の汚れはやさしく拭き取る
耳の汚れ具合には個体差がありますが、飼い主さんが見て汚れていないようなら、とくにケアは必要ありません。汚れているときは、濡らして絞ったコットンや、ペット用のウェットシートを人差し指に巻きつけて、やさしく拭いてあげましょう。市販の猫用イヤークリーナーを使うのも◎ ただし、拭き取るのは見える範囲に留めるようにしてくださいね。
嫌がっている猫にシャンプーをする
猫は自分で毛づくろいをして、清潔な体を保っています。そのため、シャンプーは必ずしも必要なケアではありません。猫が気持ちよさそうにしたり、喜んだりするのならシャンプーをしてもいいですが、嫌がっているのであればストレスになるのでやめましょう。
ただし、皮膚トラブルなどでシャンプーが必要な場合は、主治医の指示に従ってくださいね。
湿らせたガーゼで拭く
もし、猫の汚れが気になるのなら、お湯に浸して絞ったガーゼやペット用のお手入れシートで体を拭いてあげましょう。排泄物などがついて汚れやニオイが気になるときは、ドライシャンプーを使うのもいい方法です。
爪を短く切り過ぎる
猫の爪の根本近くには、神経や血管が通っているので、短く切りすぎると痛かったり、出血したりすることがあります。また、こうしたイヤな体験は、猫の爪切り嫌いを助長させるおそれがあるので、注意が必要です。
日常生活に困らない範囲を切る
自宅で猫の爪を切るときは、先端の尖った部分だけを切るようにしましょう。人を傷つけたり、物に引っかかったりしない最小限のラインでOKです。また、一度に全部を切ろうとせず、1日1~2本ずつ切るなどの方法も◎ 猫が寝ているときなどに、サッと切るといいでしょう。
つい頑張りすぎてしまいがちな猫のお手入れ。健康維持のために必要なお手入れもありますが、無理に行うのはNGです。今回ご紹介した例のなかに、ご自身の行動に当てはまるものがある場合は、お手入れ方法を見直してみてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2017年2月号『よかれと思ってやっていることが、健康や関係性に影響すること もやり過ぎると危険なお世話』(監修:聖母坂どうぶつ病院 獣医師 鵜飼佳実先生)
文/pinoco
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。