猫と暮らす
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意外と知らない? 雨、水遊び、シャンプーと猫の関係
猫は基本的に、飲み水以外の水に対して、苦手意識がある動物です。それゆえ、水は猫の行動にも影響を及ぼしてきます。ここでは、雨・水遊び・シャンプーという身近な3つ水の観点から、猫と水の関係を詳しく見てみましょう。
雨の日は休息日?猫と雨の意外な関係

ふだんは遊ぶことが大好きな猫でも、雨の日になると静かに寝ていることが多いと感じることはありませんか?
猫は野生時代、雨が降ると獲物となる小動物が隠れてしまったり、ニオイで敵を察知しにくくなったりすることから、雨の日は雨をしのぎながら体を休める習慣がありました。その名残から、飼い猫になった今でも雨の日や湿気の多い日は、寝る時間が増えたり動きが鈍くなったりすることがあるようです。
水は苦手でも、遊び心が勝つ?

蛇口などから流れる水に猫が腕を伸ばしてチョイチョイとじゃれる姿を見かけると、「水が苦手なはずなのに、なぜじゃれるのだろう?」と不思議に思いますよね。
猫は好奇心旺盛な性格のため、流れる水の動きや揺らぐ水紋、キラキラとした反射する光などを見ると自然と興味がわき、遊ばずにはいられなくなってしまうことがあるのだとか。特に体がぬれる経験が浅く、水への恐怖心が少ない子猫や好奇心の強い猫になると、水遊びに熱中しすぎてずぶぬれになってしまう、なんてことも。
好奇心が旺盛な猫にとって、水遊びは苦手意識を上回る楽しさがあるようです。
シャンプーを嫌がるのは、猫の被毛の特徴も一因

水が苦手な猫にとって、シャンプーも例外ではありません。野生時代、猫は降水量が少ない地域で暮らしていたため、そもそも体がぬれることは遺伝子レベルで慣れていないようです。
また、猫の毛は人の髪の毛に比べて細くて柔らかく、キューティクルも開いているため水分を吸収しやすい性質があります。そのため、一度ぬれると乾きにくいという一面もあり、猫は余計にシャンプーを嫌がる傾向にあるのだとか。
水が苦手だからこそとる行動、水が苦手でもとってしまう行動と、猫の習性において水は、大きな影響力がある存在です。愛猫が快適に安心して生活できるように、猫の行動の根幹にある理由や性質への理解を深めていってあげてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2018年8月号『飲む、めぐる… しくみを学ぶ ねこのお水学』(監修:哺乳動物学者 川崎市環境影響評価審議会委員 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生、日本動物病院協会(JAHA)認定獣医内科認定医 NPO法人小動物疾患研究所理事長 小宮山典寛先生)
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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