飼い主さんがくつろいでいると、どこからともなく愛猫がやってきて、体の上に乗ってきた…なんて経験はありませんか?
可愛い愛猫が自分から寄ってきて密着するなんて、嬉しすぎる瞬間だと思いますが、いったいどのような心理が隠れているのでしょうか? 今回、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します!
猫が飼い主さんの体に乗ってくる4つの理由
猫が飼い主さんの体の上に乗ってくる理由には、おもに以下の4つの理由が考えられるでしょう。
①飼い主さんを信頼している証
猫は本来、警戒心の強い動物です。猫が飼い主さんの体の上に乗ってくるのは、あなたのことを信頼している証でしょう。
②飼い主さんに何か要求がある
猫は飼い主さんに何かしらの要求があるときも、体の上に乗ってきたりすることがあります。たとえば、朝方の早い時間に、寝ている飼い主さんを起こしにくることがありますよね。これは、「お腹すいた!」とごはんを要求している可能性が高いです。
③寒いから暖を取りたい
寒さが厳しくなってくる冬場には、猫はお気に入りの暖かい場所で暖を取ろうとします。なかには、飼い主さんの体に乗ってきてくつろぐ猫もいます。
④猫自身の具合が悪い
猫が飼い主さんの体の上に乗ってくる心配な理由としては、猫自身の具合が悪い場合。猫は体調が悪いと不安な気持ちになって、飼い主さんの体に乗ってくることがあるのです。
愛猫の様子をよく観察して、もしも「いつもと違うな」と感じたら動物病院を受診してもいいかもしれません。
猫が乗る場所によってわかる心理
猫が飼い主さんの体の上に乗ってくるのは上記のような理由がありますが、「乗る場所」によっても猫の心理が読み取れます。
猫が飼い主さんの顔に近い部分に乗ってくる心理
飼い主さんの顔に近い部分に猫が乗ってきたときは「とくに気を許してくれている」と思っていいでしょう。大好きな愛猫が顔や上半身に乗ってきてくれたら嬉しくて、猫の重さも我慢できますよね!
猫が飼い主さんのお腹の上に乗ってくる心理
寒くて暖を取りたいときなど、猫は飼い主さんのお腹の上のやわらかい感触を求めて乗ってくることがあります。飼い主さんも猫と密着することで温かくなり、「まるで湯たんぽみたい」と感じる人もいますよね。
「うちの愛猫は乗ってきてくれない…」 その理由は?
場合によっては体調不良のサインのこともあるようですが、猫が飼い主さんの体の上に乗ってきてくれるのは、信頼しているからこその行動です。飼い主さんにとっては愛猫との絆を感じられる瞬間でもあると思います。
なかには、「乗ってきてほしいのに、うちのコはきてくれないな…」と思っている飼い主さんもいるかもしれませんが、猫は気まぐれな動物なため、そのコの性格などが大きく関わってきます。無理やり乗せてみたとしても、すぐに逃げてしまう…なんてことはよくあるのです。
愛猫との距離を縮めるためのポイント
猫に体に乗ってきてもらう一番の近道は、寒い時期に「お気に入りの場所」として暖を取りにきてもらうことだと思います。普段から愛猫と一緒に遊んであげたり、コミュニケーションをとるように心がけていれば、ある日突然乗ってきてくれることもあるかもしれません。
ただし、愛猫との距離を縮めようとして、嫌がっているにもかかわらずしつこくかまうなどしてしまうと、もっとうまくいかないことが多いです。
大切なことは、猫自身が甘えてきたときにゆっくりと撫でてあげたり、やさしく声をかけてあげたりと、「猫目線」になってみること。飼い主さんはぜひ、心がけてみてくださいね!
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/nekomam