猫と暮らす
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仲良くなるのを願って! 猫のいる家に新しく犬を迎えるときの注意点
猫の飼い主さんで、これから犬を家族に迎えたいと考えている人もいることでしょう。猫と犬が仲良く過ごしているのを想像するかもしれませんが、実際のところうまくいくのかどうか、気になる人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、猫のいる家庭に新しく犬を迎え入れる際の注意点などについて、ねこのきもち獣医師相談室の先生にお話を聞いてみることに。
猫のいる家庭で犬を家族に迎えるときの注意点
ーー猫のいる家庭であとから犬を迎えようとするとき、飼い主さんが覚えておきたいポイントはなんでしょうか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「まず、犬と猫はもとから違う動物であり、習性や生活のリズムも異なることを知っておきましょう。
犬は本来群れで暮らす動物ですが、猫は単独行動をする動物です。また、犬は昼間に活動しますが、猫は薄明薄暮性に活動します。
動物同士だから簡単に仲良くなれそうな気もしてしまいますが、違う動物が同じ空間で過ごすということは大変難しいことなのです」
ーー必ず仲良くなれる…という保証はないのですね。犬と猫を一緒に飼うとき、うまく暮らしていくためには飼い主さんのどのような配慮が必要ですか?
獣医師:
「ひとつの方法として、犬と猫がお互いに子犬、子猫のころから同時に一緒に生活を始め、社会化期を過ごさせることができれば、一緒に暮らしていくこともうまくいく可能性があります。
そうでない場合は、お互いにストレスを与えてしまったり、威嚇・喧嘩をしてしまうなど、うまくいかないことが多いでしょう」
ーー万が一、猫と犬の相性が悪い場合、なにか対処法はありますか?
獣医師:
「うまくいかない場合は『猫用の部屋』『犬用の部屋』というように、部屋を分けて生活をさせる必要があります。そのあとから少しずつ犬がいることに慣らしていくとよいでしょう。
しかし、それでもどうしても相性が合わない場合は、無理をさせないことが大切です。頑張って慣れさせようとしても、まったくうまくいかないこともありえます」
これから犬を飼いたいと思っている猫の飼い主さんへ
ーーそれでは、これから犬と猫を一緒に飼いたいと思っている飼い主さんに、アドバイスをお願いします。
獣医師:
「犬と猫を一緒に飼って仲良くさせたい気持ちはとてもわかりますが、犬と猫に限らず動物同士の相性は個性や個体差、タイミングなどが影響してきます。すべての動物が仲良くなれるわけではないことを、はじめから知っておきましょう」
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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