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秋になったのに猫が夏バテや熱中症に!? 注意が必要なケースとは

暑さのピークが過ぎ、人にとっても猫にとっても過ごしやすくなる秋。実は、少し涼しくなって油断している時期だからこそ、思わぬところで猫が夏バテや熱中症になってしまうことがあるのです。今回は、意外と見落としやすい猫の夏バテ・熱中症のケースをご紹介します。

猫の「夏バテ」と「熱中症」の原因と症状は?

じっとしている猫
getty
人は全身から汗をかくことで体温を下げますが、猫は全身が毛に覆われており、肉球からしか汗がでないため、放熱するのが得意ではありません。とくに高温多湿な日本の夏は、猫にとって体温調節が難しい環境だといわれており、夏バテや熱中症にならないような対策が必要です。

猫の夏バテ

猫の夏バテは、高い気温や湿度が原因で起こります。
症状は「いつもより食欲が落ちる/食欲がなくなる」「動きや反応が鈍くなる」「下痢気味になる」などが代表的で、長期間続くのが特徴です。

猫の熱中症

猫の熱中症は、急激な気温の上昇に体が対応できず、短期間で症状が出ることが特徴です。
症状は「苦しそうに口呼吸をする」「足取りがフラフラする」「体に触れるとかなり熱い」などがあり、さらにひどくなると天を仰ぐように口呼吸をしたり、自力で動けず意識もなくなってしまったりなど、大変危険です。

注意が必要なタイミングは?

段ボール箱からのぞく猫
getty

日中の時間帯に猫を留守番をさせるとき

初夏(5、6月)や秋(9月、10月)は、真夏ほどの気温でなくても、室内の環境によっては室温が30℃を超えてしまうケースも。「窓を開けているから」「短時間だけだから」と油断しないように、飼い主さんの不在時は、とくに注意しましょう。

猫を留守番させる日には、「エアコンを28~30℃くらいに設定しておく」「日差しが入らないようにカーテンを閉める」「浴室などの涼しい場所を開放しておく」などの対策をしておくとよいでしょう。なお、浴室を開放する場合は必ず浴槽の水を抜き、誤って猫が溺れることのないようにしてください。

エアコンがきいた環境からの変化

エアコンが効いた涼しい環境にばかりいる猫は、エアコンを止めたときに、温度差が原因で、30℃の室温でも夏バテになってしまうことがあります。

猫が環境に慣れやすいように、エアコンを止める前に「28~30℃くらいの少し高めの室温に慣れさせておく」「窓を開けて、部屋の風通しをよくする」などの対策をしておきましょう。

高齢猫の長時間の日向ぼっこ

窓辺で日向ぼっこをするときなど、日の当たる場所に長時間いる、またはたくさん日を浴びた後に、猫が体調を崩してしまうことがあります。

通常、猫は暑くなったら自分から移動しますが、高齢の猫などは、関節の痛みなどから動くのが億劫になり、その場に居続けた結果夏バテのような症状になることも。

高齢猫が日向ぼっこをしているときは、ときどき声をかけたり様子を見たりして、異変があればすぐに気付けるようにしましょう。

秋だからこそ油断しないことが大切です

人の手にじゃれる猫
getty
このように、夏バテや熱中症は意外なところで起きやすいもの。思い込みで判断して、猫が体調を崩してしまわないように、季節の変わり目には室内の環境に目を向けて、対策をしていきましょう。
参考/「ねこのきもち」2016年8月号『真夏の夏バテ・熱中症事件ファイル』(監修:ノヤ動物病院院長 野矢雅彦先生)
文/いけてぃん
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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