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おおらかな気質のコはやりがち? 猫が口を開けたまま寝るワケと注意点を解説

愛猫の寝姿を見たときに、口を開けて寝ていることがないでしょうか? 愛らしい姿ではありますが、口を開けて寝ることに問題がないのかどうか…気になりますよね。

この記事では、猫が口を開けて寝るワケ口を開けて寝ることの影響などについて、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。

猫が口を開けたまま寝る理由

眠る猫
getty
猫が口を開けたまま寝るのには、下記のような理由が考えられます。
  • 鼻呼吸がしにくい事情がある
  • 口を閉じにくい事情がある
  • 自然と口が緩んでしまう
それぞれくわしく見ていきましょう。

鼻呼吸がしにくい事情がある

鼻呼吸のしにくさは、極端に鼻が低い猫種や、鼻孔や鼻腔が生まれつき狭い傾向のある猫種で先天的に見られることがあります。

一方、後天的な要因としては、重度の鼻炎や鼻腔内の腫瘍などが考えられます。

口を閉じにくい事情がある

口の閉じにくさは、主に顎関節の骨折や口腔内の病気など、後天的な要因の影響で見られることがあります。

自然と口が緩んでしまう

自然と口が緩んでしまうことについては、持って生まれた気質によるところが大きいです。食べたり飲んだり、グルーミングをしたりなど、口を使って行う自然な行動に特に不自由がないのであれば、その猫の個性と受け止めてよいでしょう。

おおらかな猫は口を開けて寝がちの傾向に

なお、寝ているときに自然と口が緩んで開きがちになるのは、どちらかと言えば繊細な気質の猫よりも、「ヘソ天」など開放的な寝姿で寝るような、おおらかな気質の猫に多い印象です。

猫が口を開けて寝ることの影響は?

眠る猫
getty
もともと寝ているときに自然と口が緩んで開いてしまう猫もいるので、開いているから問題があると断定はできません。

ただし、今までは口を開けずに寝ていた猫が急に口を開けて寝るようになった場合には、注意が必要です。

寝るときに口が開いてしまう(もしくは閉じられない)ような、何らかの健康上の原因がある可能性を考えます。

鼻腔内や口腔内、顎関節などに異常がある場合も

たとえば、鼻炎など鼻腔内のトラブルに伴って鼻呼吸がしにくくなったりすると、わずかに口を開けて寝るようになる場合があります。

また、稀な原因として、口腔内腫瘍や顎関節の異常、口を閉じるときに働く筋肉の異常などによって口を閉じる動作がしにくくなることで、寝ている際など脱力しているタイミングで口が開きやすくなることもあります。

猫が口を開けて寝るときの対処法は?

飼い主さんと猫
getty
急に口を開けて寝るようになったなど気になる症状がある場合は、まずは早めにかかりつけ医に相談をしましょう。

一方、もともと自然と口が開いてしまう場合については、それを無理に閉じさせるなどの矯正をすることは通常ありません。寝ているときに口が開いてしまうことで猫自身に負担がかかりにくいよう、生活の中でしてあげられる工夫をするとよいでしょう。

口の乾燥対策のためにも、飲水量を確保できるように工夫してあげて

ごはんを食べる猫
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健康な猫であっても、口が開いたままの時間が長いと口腔粘膜が乾燥しやすくなります。

その乾燥を防ぐ体の自然な反応として、唾液の分泌が増えて口腔粘膜を守りますが、もともと飲水量が十分でなかったりすると、その唾液の分泌が起こりにくくなることがあります。

そうならないよう、水入れを複数置いて水を飲む機会を増やしたり、ウエットフードを併用して水分補給のサポートをするなど、猫が起きているタイミングで十分な水分補給ができるよう、日ごろから心掛けるとよいでしょう。

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/柴田おまめ
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