猫と暮らす
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猫は飼い主の外出を察知できる!? 推測するための「方法」とは…?
今回は、猫が飼い主さんの外出を察知する方法について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します!
猫は飼い主さんの外出を察知できる?
「できると考えられます。猫は案外、人の行動をよく見て理解しているものです。
通常、猫は経験を通じて学習をします。そのため、飼い主さんが外出前に決まってする行動と、そのあとに飼い主さんが家を出て一定時間不在になることを経験から結びつけ、『飼い主がこの行動をしたら、その後しばらくは家からいなくなる』ということを、徐々に学ぶことができると考えられます」
「たとえば、身支度や外出着への着替えなどの意識的な行動や、時には無意識にとっている決まった行動などがあると思うのですが、それを猫はよく見ているのです。
愛猫が実際に飼い主さんのどの行動から外出を察知しているのかは、個々の状況によって異なると思います。ただ、毎日の出勤や決まった時間の買い物など、飼い主さんの行動パターンがある程度固定している場合のほうが、猫が飼い主さんの外出の前兆を学習しやすいと考えられますね。
人間の行動が固定されていることが良い、あるいは良くないということではなく、同じ行動が繰り返されることで猫はより学習しやすくなるだろう、という推測になります」
飼い主さんの外出を察知したときの猫の気持ちは?
「どんな気持ちなのかは、猫の性格によります。甘えん坊でかまってもらうのが好きな猫であれば、さみしい気持ちになるかもしれません。一方で、独立心が比較的強く、日頃から飼い主さんがていても自分だけで過ごす時間を持っている猫であれば、飼い主さんの不在の時間でもマイペースに過ごすでしょう」
「ただ、いずれの性格の猫であっても、外出前にはこれから出かけることを過剰にアピールしたりすることは勧めません。猫にあまり察知されないように、さりげなく支度してそっと外出するほうが好ましいです」
帰宅後に実践したい愛猫のケア方法
「帰宅したのちは、愛猫の行動を見ながらの対応になります。積極的に甘えてくるなら、十分甘えさせてあげましょう。
しばらく距離を置いて眺めているようであれば、無理に近づかずに穏やかな声掛けやゆっくりとした瞬きのアイコンタクトなどで、気持ちを伝えてあげてください。
遊ぶのが好きな性格の猫であれば、帰宅後10分~20分程度、集中して積極的に遊んであげる時間を意識して持つようにするのもよいでしょう」
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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