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猫に酸化したキャットフードを与えないで! 飼い主が確認すべき5つのこと

猫が毎日食べるキャットフード。愛猫にはおいしく、安全に食べてもらいたいですよね! 

猫にキャットフードを与える際、「酸化」には注意したいのですが…酸化するとはどういうことか、酸化したキャットフードを食べるリスクとはなにか、知っていますか?

今回、ねこのきもち獣医師相談室の先生がくわしく解説します!

キャットフードが「酸化する」ってどういうこと?

ごはんを食べるサイベリアン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
酸化の原因は、空気中に含まれる酸素です。一般に「酸化」とは、物質が酸素に触れて化学変化を起こす反応のことを指し、酸素に触れている間は常に反応が進んでいきます。

ドライフードの酸化とは、ドライフードに含まれている脂肪(油脂)やアミノ酸、ビタミンなどの成分が空気中の酸素に触れて変化することで生じます。

酸化に伴い、風味の変化や品質の劣化、ニオイの変化などの悪影響が見られます。

猫に酸化したキャットフードを与えるリスクは?

見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫が酸化したキャットフードを食べた場合、以下のような問題が生じる可能性があります。

  • 脂肪やアミノ酸の酸化に伴い味や風味が低下するため、嗜好性(好んで食べたい気持ち)が低下する
  • 品質の劣化により、栄養成分の不足が生じることがある
  • 嘔吐や下痢などの消化器症状を生じることがある
健康面にも悪影響になることがあるので、猫に酸化したキャットフードを与えないようにしたいですね。

猫が安全でおいしくキャットフードを食べられるように配慮したい5つのこと

ヘソ天するアメリカンショートヘア
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫が安全においしくキャットフードを食べられるように、飼い主さんは以下のようなポイントに注意してみてください。

①キャットフードを購入する際に袋の状態を確認しよう

キャットフードを購入する際には、次のような点などを確認しましょう。

  • 袋に破れや小さな穴などの破損がないかどうか
  • 変形していないかどうか(たとえば、ほかの袋と比べて過剰に膨れている、もしくはつぶれている、など)

②キャットフードの袋に記載されている消費期限などを確認しよう

キャットフードを購入するとき、製造年月日消費期限を確認して、期限が過ぎていないかどうかを確かめましょう。

③開封して1カ月以内に食べきれる量を購入しよう

キャットフードを購入する量(1袋の大きさ)は、「開封後、1カ月間以内に食べきれる量」に留めましょう。

④開封後の保管の仕方に注意しよう

キャットフードの開封後は、湿気や空気になるべく触れないようにきちんと密封し、光もできるだけ遮断して、室内の温度変化の少ない場所で保管しましょう。

ただし、冷暗所がいいからといって、ドライフードを冷蔵庫で保管するのは絶対に避けてください。結露が生じて、有害なカビが発生する原因になることがあります。

⑤キャットフードを食べている猫の姿を観察しよう

愛猫がドライフードをいつも通り食べてくれているかを確認しましょう。たとえば、ドライフードの袋の底のほうに残ったフードを与えた際に、以下のような愛猫の姿を見たことがないですか?

  • 食べつきが悪くなる
  • ニオイを嗅ぐ時間が長くなる
  • 埋めたりするしぐさが見られる

このような場合には、ドライフードの酸化に伴う風味の変化や品質の劣化に、愛猫が気づいているサインかもしれません。

もしも心当たりがあれば、残りのフードを無理に与えるのは避けて、少し早めに新しいドライフードを用意してあげるほうがよいでしょう。


(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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