猫と暮らす
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「よく鳴く猫」と「あまり鳴かない猫」に見られる違いとは? 過剰に鳴く場合は心配なことも
猫は「よく鳴くコ」と「あまり鳴かないコ」に分かれると思いますが、それぞれどのような傾向が見られるのでしょうか?
この記事では、よく鳴く猫と鳴かない猫の違いについて、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。あまりに過剰に鳴く場合には、不調の可能性もあるのだとか…くわしく見ていきましょう。
「よく鳴く猫」と「あまり鳴かない猫」の違いってなに?
猫の性格は、さまざまな要素によって決定されます。よく鳴く猫なのかどうか、どんな鳴き方をするかで、そのコの特徴を判断するのは難しいことです。
しかし、「鳴き声に猫の気持ちが表れている」と考えると、ふだんどのような鳴き方をするかで傾向はわかるでしょう。
飼い主さんのお世話が行き届いていると、あまり鳴かない傾向に
たとえば、ふだんあまり鳴かない猫はおっとりした性格であることが多く、飼い主さんと一対一で暮らすコに多い傾向があります。
これは、日頃から飼い主さんのお世話が行き届いていて「これをしてほしい」と訴える必要がないため、あまり鳴かないのではないかと考えられます。
猫は基本的に、単独で行動する動物です。子猫のときや繁殖期などの特別な時期を除いて、鳴き声で気持ちを伝えるということは稀なことなのです。
鳴かないけれど、見つめて要求を伝えることも
あまり鳴かない猫は、たとえお世話が行き届いていても、ほかのことで要求があることがあります。その場合は飼い主さんのことをそばで見つめたりして、それとわかるように伝えてきます。
「愛猫がなにを伝えたいと思っているのか?」を飼い主さんが推し量って、対処してあげましょう。
よく鳴く猫は、「要望を叶えてほしくて」訴えている傾向がある
お世話を必要とする飼い猫の場合、飼い主さんに自分の要求を叶えてもらう手段として、鳴いて訴えます。
ごはんが食べたくて鳴いているのか、トイレをキレイにしてほしくて鳴いているのかなど、さまざまあるでしょう。どんな状況で鳴いているか、鳴き声の大きさや長さ、高低からある程度わかると思うので、対処してあげましょう。
猫の要求に対する飼い主さんの応え方は?
鳴いて気持ちを伝えてくる猫や、見つめることで気持ちを伝える猫に対して、飼い主さんは少し高めのやわらかい声で返事をしてあげたり、笑顔を返してあげると、猫が安心して愛情が伝わりやすいです。
体の不調が原因でよく鳴くこともあるの?
通常であれば、体調不良の際にはその不調のストレスから警戒心が高まりやすくなることが多いです。
警戒心が高まると、猫は自分の存在を悟られないよう鳴き声を立てる頻度が減り、人の視線を避けられるような場所にじっと身を潜めたり、隠れたりしがちな傾向があります。
このような点から、体調不良の際には頻繁に鳴くことは少なくなるだろうと考えられます。
ホルモンの分泌が増す病気になっていると過剰に鳴くことも
ただし、特殊な事例として、ホルモンの分泌が増す病気の場合には、その病気の影響で過剰に興奮しやすくなることがあります。そのような場合には、むしろ日頃はおとなしくあまり鳴かないような猫でも、大きな声で鳴いて騒ぐようになることもあります。
鳴くにしても鳴かなくなるにしても、「愛猫の様子がいつもと違う」ということからその違和感に気づき、早くに対応してあげることが大切です。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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