猫と暮らす
UP DATE
病気を疑うべき猫の「危ない眠り方」 睡眠中の異変や寝る場所の変化もサインに
猫が寝ているときに、いつもと違った様子が見られるようであれば、異変のサインのことがあります。なかには病気が疑われるものもあるので、飼い主さんは気づいてあげたいですよね。
この記事では、病気の可能性もある猫の危ない眠り方について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
危険だと思われる猫の眠り方

猫の危険だと思われる眠り方について、「体勢」「眠る場所の変化」「眠りの質(睡眠時間)」「眠っているときに見られる症状」に分けてそれぞれ解説します。
体勢
猫が横たわるようにしてぐったりしているときは、緊急性の高い病気の可能性があります。また、横になれず鼻をひくひくさせたり、胸を大きく動かして呼吸をしている場合には、呼吸器や循環器の病気の可能性が考えられるでしょう。
眠る場所の変化

猫が隠れるようにして眠るようになった場合、体調が悪くて静かにしたいと思っているか、なにか怖いことがあって隠れている可能性があります。
また、いつもは飼い主さんの近くで寝ない猫が近くにくるも、落ち着かない様子が見られるようであれば、体調不良や不安を訴えているのかもしれません。
【豆知識】こたつで寝る猫は熱中症になることも
眠る場所の変化ではないですが、眠る場所について冬の時期に注意してほしいことがあります。
冬になるとこたつに入って眠る猫が多いと思いますが、現代の猫は暑くても場所を移動するなど適宜自分で調節することができないのか、熱中症になることがあります。飼い主さんは、たまに猫の様子を確認するようにしてください。
眠りの質(睡眠時間)

睡眠時間の変化からも、猫の異変を感じとることができます。たとえば、ずっと寝ていてごはんを食べにこない場合には、どこか調子が悪い可能性があります。
また、あまり寝れているように見えない場合にも、体調が悪くて落ち着けないのかもしれません。ずっと吐いていたり、呼吸が苦しいなどの異変が見られることもあるので、注意して見てあげましょう。
このほかにも、甲状腺機能亢進症を患っている場合は、元気に動き回る時間が増えます。
眠っているときに見られる症状

眠っているときに異変が見られることもあります。たとえば、横になって寝ている姿勢で走っているかのように激しく手足を動かす場合には、発作の可能性があります。
また、寝ないでずっと動き回っている様子であれば、高齢猫の場合は甲状腺機能亢進症などの病気の可能性も考えられます。

もしも愛猫にいつもと違う行動や様子が見られるときは、なにかしら原因があります。まずは動物病院へ行き、獣医師に診察をしてもらうようにしましょう。
こうした猫の眠り方の変化に気づけるように、飼い主さんは日頃から愛猫の眠り方についてよく観察してみるようにしてくださいね。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/柴田おまめ
UP DATE