猫は寒い季節が近づくと毛量を変えたり、居場所や体勢を変えたりして寒さから身を守ろうとします。しかし、暖かそうに見えても実は冷えを感じていることが。寒い冬をより快適に過ごせるよう、お部屋の環境を見直してみませんか?
猫グッズの配置を考えよう!
一般的に、暖気は上に、冷気は下に移動します。そのため、部屋全体でみると床付近は冷たい傾向に。その傾向を意識して、猫グッズを設置してあげましょう!
猫ベッドは高い位置の設置がおすすめ
猫ベッドは、棚の上などの暖気がたまりやすい高い位置に設置するとよいでしょう。シニア猫がいる場合には、低い場所で暖かい素材のベッドを設置すると◎。
猫のフードや水は冷たい場所でもOK
フードは食べている時間が短いので、冷えているスポットにおいても大丈夫。水は傷みにくいので、複数箇所に準備しましょう。ひとつは暖かい場所に置くと、好んで飲むようになることがあります。
トイレはニオイにくい場所を意識して
猫トイレは、冷えた場所に置くと猫が行きたがらなくなることがあります。そのため、廊下などの寒い場所はあまりおすすめできません。
ニオイが気になる場合には、空気の流れが終わる場所を意識して設置すると、ニオイが広がりにくいです。
猫ベッドにぽかぽかアイディアをプラス!
ベストな場所に設置した猫グッズの保温性をさらに高めて居心地をよくすれば、猫にとってももっと快適な場所になるはず。そんな素敵なアイデアをご紹介します。
アルミシートを猫ベッドの下に
アルミシートは保温性バツグン。猫ベッドの下に敷くと、猫が入ったときのベッドの底の暖かさを維持することができます。
猫ベッドの中にもこもこ毛布
いつもの猫ベッドの中に、もこもこ素材の布を敷いてみましょう。そうすると、猫と繊維の間に暖かい空気の層ができて、おしりまでポカポカに。
ちなみに、布は2つ折りにするのがおすすめ。寒さの具合に応じて、そのまま上に座ることも、布の中にもぐることもでき、温度に応じた過ごし方が可能になります。
猫ベッドは複数の場所に
冬は、時間帯によって暖かくなる場所が変化します。そのため、その時々に応じて快適な場所を選べるように、複数箇所に猫ベッドを設置するとよいでしょう。例えば日中は日の当たる窓際、夜は高さのある暖かい場所に設置するのはいかがでしょうか?
暖房器具を使いこなす
暖房器具は、安全に使えば猫の防寒対策に効果を発揮します。
こたつは出かける前に電源オフ!
留守中は、こたつの電源を切っておきましょう。そのかわり出かける前まで電源を入れておけば、余熱でポカポカに。中に布などを敷いておくと、よりくつろぎやすい空間になるでしょう。
加湿器はエアコンの下に
加湿器は、エアコンの暖気が流れるすぐ側に置くのが○。部屋中に暖気を含んだ蒸気が飛ぶため、暖かくなるうえに空気も潤います。
暖房器具を使うときは気をつけよう
ただし、暖房器具の使用には危険もつきもの。
コード類はヒモ状のため、子猫や噛みグセのある猫にとっては気をつけたいです。できれば、猫が触れられない場所にコンセントを差したり、コードにはカバーをつけたりするなどの対策をするとよいでしょう。
また、ヒーター類は猫がやけどするおそれがあるので、留守中は電源をオフに。さらに、ペット用のケージなどで柵を設置し、近づけないように対策しましょう。
少しの工夫で、お部屋は猫にとってさらに快適な場所となります。寒い時期は、一度環境を見直してみるといいかもしれませんね。
参考/「ねこのきもち」2016年12月号『防寒シリーズ後編 サーモグラフィーで実証!猫を温めるぽかぽかハウスの作り方』(監修:一級建築士 家庭動物住環境研究家 かねまき・こくぼ空間工房主宰 金巻とも子さん)
文/みづかめ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。