猫と暮らす
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安心できていないサインかも? 猫がごはんをくわえて移動する理由
猫にごはんを与えたときに、その場では食べずにどこかに運んで食べていることはないですか?
いったいどのような心理なのか…不思議な行動の理由について、ねこのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみました!
猫がごはんをくわえながら移動するワケ
ーー猫がごはんをくわえながら移動することがあるようです。どういう理由があるのでしょうか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「猫は元々警戒心が強い動物なので、自分が安心できる環境や場所でないとごはんを食べようとはしません。ごはんをくわえて移動するのは、自分の縄張りまで運び、安心して食べたいことの表れだといえます」
ーー猫は安心できないとごはんを食べないのですね。
獣医師:
「そうですね。気に食わない場所では食べてくれないでしょう。猫が安心できない場所の例としては…
などです」
ーー住環境によっては、そうした場所でごはんを与えることもあるかと思います。猫にとって安心できない場所でも、慣れればそこで食べられるようになるのでしょうか?
獣医師:
「警戒心の強い猫に『どうしてもそこで食べてね』というのは難しいでしょう。家の中でどこが安心して食べられる場所を見つければ、そこで食べてくれると思います。飼い主さんができることは、猫を安心させてあげることです」
ごはんをくわえながら移動しがちな猫の特徴
ーーちなみに、ごはんをくわえながら移動する猫には、何か特徴が見られますか?
獣医師:
「元々警戒心の強い猫ですが、そのなかでもとくに警戒心が強いタイプのコに見られます。たとえば、外猫出身の猫などは警戒心が強い傾向にありますね。ほかには、競争相手のいる多頭飼いの猫のなかにも多いかもしれません。
外で暮らしている猫や、多頭飼いの猫では、食べきれなかったごはんを移動させて、ほかの猫にとられないように隠すという行為も見られます」
ごはんをくわえながら移動する猫の姿は可愛らしいですが、安心して食べられる場所を探すための行動のようです。飼い主さんは、愛猫が安心して食べられる場所を整えてあげてくださいね!
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
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