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体臭は食べ物や飼育環境にも左右される!? 猫の「ニオイ」に関する豆知識

猫のニオイフェチの飼い主さんも多いと思いますが、お風呂に入らないのに「いいニオイがするな」と感じたことはないでしょうか? 

この記事では猫の体臭に関する豆知識について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します!

お風呂に入らなくても、猫の体がいいニオイな理由は?

毛づくろいする猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ーー猫はお風呂に入っていなくてもそれほど臭わないですよね。なぜなのでしょうか?

ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「猫は毛づくろいをしますが、そのときに舌の表面のトゲのような部分をブラシのように使っています。全身を舐めて汚れなどを取り除き、毛並みを整えてキレイにしているのです」

ーー猫は定期的にお風呂に入れてあげたほうがいいのでしょうか? 犬の場合は定期的にシャンプーをしていますよね。

獣医師:
「外に出なければ、それほど汚れないと思います。お風呂が苦手な猫を無理に入れると、ストレスになってしまいます。お風呂を嫌がらない猫を除いて、小さい頃からお風呂に慣れていない猫は、無理にお風呂に入れる必要はありません」

飼育環境でも猫のニオイに特徴が見られる?

毛づくろいする猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ーー猫の体臭について、飼育環境などでもニオイに特徴が見られるものなのでしょうか?

獣医師:
「そうですね。赤ちゃん猫は、特有の柔らかいミルクのようなニオイがします。子猫はミルクを飲んで育ちますので、食べ物や飲み物が体臭のもとになっているといえます。

また、周囲の環境が変われば、猫がまとうニオイも変わります。たとえば、家でお線香をたいている場合であれば、猫自体もお線香のニオイがするときがありますね。

魚をたくさん食べているような猫は、口も体も魚臭いです。漁港の近くに住む外猫は、特にそうでしょう。外猫の場合、外のさまざまな汚れやニオイを付けてきます。外で暮らしていると、ゴミの中から食べ物を調達することもあるでしょうから、ひとことでは何のニオイとはいえないですが、臭います」

ーー猫の体臭が環境に大きく左右されるのは興味深いですね。

獣医師:
「猫はシャンプーする機会はあまりないので、猫本来のニオイがして猫好きにはたまらないかもしれません。猫のニオイだな~という感じです。

ちなみに、スタッドテイルほどの脂が出る猫は、脂が出やすいので脂っぽいニオイがします」

猫が毛づくろいをしなくなるのは、体調不良のサインかも

口を開けるソマリ
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
獣医師:
「猫は毛づくろいをすることで体をキレイに保つと説明しましたが、体調が悪かったり、口の中に異常があると、痛くて毛づくろいをしなくなります」

ーー毛づくろいをしなくなるのは、体調不良のサインでもあるのですね。

獣医師:
「そうですね。毛づくろいをしなくなると、毛並みが悪くなってボサボサになったり、艶がなくなったりします。また、口の炎症で口臭がある場合、口だけでなく体も臭ったりしてきます。そういった場合、まずは具合の悪いところを治療する必要があります」

ーー毛づくろいができなくて体臭が気になる場合、飼い主さんがしてあげられるケアはありますか?

獣医師:
「もし被毛の汚れやニオイが気になるのであれば、体調がよくなるまではぬるま湯に浸して絞ったコットンなどでササッと拭いてあげてください。猫が自分で取りたくても取れない汚れがキレイになると、猫も気持ちよく感じると思います」

ーー毛並みを見て猫の不調に気づくことができるのは、飼い主さんも覚えておきたいですね。

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
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