猫と暮らす
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猫が「熟睡しているとき」と「眠りが浅いとき」の見分け方
猫は1日の約6割を睡眠や休息に当てていると言われていますが、実際のところしっかりと休めているのでしょうか?
猫が「熟睡しているとき」と「眠りが浅いとき」の寝方には見分け方があるようです。今回、ねこのきもち獣医師相談室の先生に猫の睡眠についていろいろ聞いてみました。
猫は寝るときに熟睡できているの?

ーー猫が寝ているときに、ちゃんと熟睡できているのか気になります。
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「ヒトの睡眠では、『レム睡眠(体は寝ているが脳は起きており、このときに夢を見る)』と『ノンレム睡眠(脳も体も寝ている状態で、このときは夢は見ない)』を繰り返していると言われており、猫にもこの睡眠サイクルがあるということがわかってきています。
猫は少し熟睡したらすぐに30~60分ほどのレム睡眠をしているので、一見よく寝ているように見えても、じつは浅い眠りであることが多いのです」
猫が熟睡しているときの見分け方は?

ーー猫が熟睡しているかどうかは、どのように見分ければいいですか?
獣医師:
「猫が熟睡をするのは、ノンレム睡眠のときです。熟睡しているサインとしては…
などの様子が見られるでしょう」
ーーでは、熟睡できていないときのサインとしてはどのようなものがありますか?
獣医師:
「猫の眠りが浅いときには…
などの寝ぼけているような様子を見ることができるでしょう。
ちなみに、猫が夢を見るかどうかは、現在の科学ではわからないのが現状ですが、猫が夢を見ているのだとすると浅い眠りであるレム睡眠時だと考えられています」
猫が熟睡できるように、飼い主さんができることは?

ーー猫が快適に熟睡できるように、飼い主さんができる工夫はなんでしょうか?
獣医師:
「先述したように、猫もレム睡眠(体は寝ているが脳は起きている)とノンレム睡眠(脳も体も寝ている状態)を繰り返していると言われています。
ノンレム睡眠のときは呼んでも反応がなく、ちょっとやそっとでは起きないです。室温やお気に入りのベッドなどの環境を整えて、ノンレム睡眠にすぐに入れてバランスのよい睡眠をとれるようにしてあげましょう」
ーー逆に、猫の睡眠を妨げる行為にはどのようなものがありますか?
獣医師:
「レム睡眠のときは眠りが浅いので、少しの物音や刺激で目が覚めてしまいます。なるべく起こさないように配慮してあげましょう」
体調不良で寝ていないかどうか注意して見てあげよう

ーー猫は熟睡できる時間が短いので、寝ているときはゆっくりと寝かせてあげたいですね。
獣医師:
「そうですね。猫が気持ちよさそうに眠ってくれていたらいいですが、体調が悪くて長い時間眠っていることもあります。
たとえば、部屋の隅などに隠れて出てこないでずっと寝ているような状況があれば、体調不良を隠しながら回復を待っている可能性もあるでしょう。
愛猫にもしなにか異常を感じたら、動物病院を受診するようにしてください」
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
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