猫のしっぽには気持ちがあらわれています。それをきちんと読み取ることができれば、愛猫との絆をもっと強くできるはず!
この記事では、「しっぽでわかる猫の気持ち」について、あるあるな3つのシーンをクイズ形式で見ていきます。
Q1.しっぽを上向きにピン!と立てているときは、どんな気持ち?
飼い主さんが帰宅したときなどに、しっぽを上向きにしている猫。さて、このときの猫の気持ちは……?
A.「こっちを見て! 嬉しい!」という気持ち
あるあるシーン①「待ってた♡」
イラスト/simico
猫がしっぽを上向きにピン!としているのは、子猫が母猫に自分の存在をアピールしながら近づくときのしぐさの名残。成猫になっても、「ここにいるよ! こっちを見て!」とアピールしたいときや、嬉しい気持ちのときに自然とこの状態になります。
立てたしっぽが震えている場合は?
ちなみに、立てたしっぽが震えていることがあるのですが、これは興奮と軽いイライラが混ざっているサインだと考えられます。
Q2.しっぽをゆったりユ〜ラユ〜ラと揺らしているときは、どんな気持ち?
床にペタッとお腹をつけた状態で、しっぽをユ〜ラユ〜ラと動かす猫。さて、このときの猫はどんな気持ちなのでしょうか?
A.リラックスしていて、のんびりいい気分という気持ち
あるあるシーン②「幸せ♪」
イラスト/simico
しっぽをゆったりと揺らすのは、猫がリラックスしていてゴキゲンなときにするしぐさ。たとえば、お気に入りの場所で日向ぼっこをしているときなどに、「あぁ〜、いい気分だなぁ〜」と感じると、無意識にしっぽを揺らすようです。
ほかにも、飼い主さんが近くにいるときに「今いい気分だよ。しばらくこのままでいたいな」と伝えるような意味合いでも、しっぽをゆったり振ることがあります。リズミカルに左右に振る様子も見られるでしょう。
Q3.しっぽを左右に大きくブンブン振っているときは、どんな気持ち?
窓の外を見ながら、しっぽを大きくブンブン振っている猫。さて、このときの猫の気持ちは…?
A.緊張・興奮している、またはイライラした気持ち
あるあるシーン③「捕りたい!」
イラスト/simico
しっぽに力を込めて左右に大きくブンブン振るのは、興奮・緊張して神経が高ぶっているサイン。たとえば、獲物を見つけて「捕まえたい! でも、捕まえられるかな?」と葛藤しているときなどにも見られます。
あと少しなにかあれば攻撃するという心理状態のことも
しっぽを左右に大きく振っているのは、「イヤだ! 怒ったぞ!」の気持ちのあらわれのことも。あと少しなにかあれば攻撃するという心理状態でもあるので、このしぐさが見られたときは抱っこやお世話をするのを避けてください。
今回はあるあるなシーンを取り上げたので、飼い主さんもきっと見かける機会があると思います。しっぽでわかる猫の気持ち、ぜひ覚えておいてくださいね!
参考/「ねこのきもち」2020年12月号『マンガで共感 あのとき、どんな気持ち? ねこのしっぽ』
(監修:哺乳動物学者、日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
イラスト/simico
文/sorami